生活料理
で、ま、「家庭料理」は料理であるのだけど、それは毎日くりかえされる生活の営みとしての食事のなかにある料理であり、となると、それは社員食堂もあれば、給食もあれば、もちろん大衆食堂もある、というわけで、そこにあえて「生活料理」という言葉が浮上した。つまりは、これが料理であると。
で、そうなると、「生活料理」と「趣味料理」あるいは「遊芸料理」というぐあいに整理できるのだが、とかく日本料理の伝統だの文化だのといわれてきたのは、じつは「趣味料理」なのであって料理つまり生活料理ではない。では、料理つまり生活料理における伝統や文化はどういうものだったかというのが問題になるのだった。そこからさらに踏み込んで、その体系化をもくろんだのが、江原恵さんの「生活料理学」の発想だった。それは、たとえばカレーライスは、刺身とおなじ日本料理であるという考えでの体系である。
きょうは忙しいから、これだけよ。
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