« 食文化 | トップページ | 田舎者路地裏人間 »

2003/11/21

食文化2

けっきょく、「よい食事とは何か」の思考の欠如が、70年代以後の食文化の特徴だったといえるだろう。

そして「食文化」というと、「文化の香り高い」ブンガクやゲイジュツを引用しながら食事や料理を語ったりすることや、「文化の香り高い」高級、綺麗、お洒落、雅、華麗、またそういうものの異次元的価値としての異国情緒など、上辺の華やかさや話題性だけが文化になりえた。成りあがり者の貴族趣味、文化を虚飾に利用する、そういうことだけが、「食文化」として認知されたのだった。

その心根には、差別意識や優劣観、とくに「貴族的生活」を上とし、「労働的生活」を下とする差別意識や優劣観、たとえばそれは懐石料理を上とし、モツ煮込やとん汁を下とする意識であり見方だが、そういうものが強くはたらいていると思う。

ハンセン病患者の利用を拒否した黒川温泉の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」この名前からして「宮殿」などと。こういうところの人間も料理も食堂も、およそ想像がつくのだが、このホテルも、アイスター化粧品グループも、一貫して「"美しく 心とともに美しく"をテーマに」やってきた。笑わせるね。

しかし、また、どうして、このような見るからに虚飾のかたまりのような名前とテーマのところを宿泊先に選んだのだろうねえ。「美しく」だの「こころ」だのをウリにしているトコには、ロクなものはないはずなのに。

それはともかく、ハンセン病患者や、かれらのための出版を多数手がける、皓星社の営業のSさんから、京都へ行くとよく利用する大衆食堂「スタンド」のユニークな計算書とレポートが届いている、近々当サイトに掲載します。

|

« 食文化 | トップページ | 田舎者路地裏人間 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 食文化2:

« 食文化 | トップページ | 田舎者路地裏人間 »