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2003/11/10

おでん

とはいえ、ハンバーガーも「ジャンクフード」などと侮られている。食べ物を「下賎の食」だの「ジャンクフード」だのと見下すのは、まったくおかしい。いまでは「下賎の食」という言い方はしないが、「下品」だのなんだのという。

数日前、近くの駅にいたら、どこかの幼稚園児らしい、製帽にブレザーの制服を着た、「お嬢様」づくりの女の子の手を引いた、30歳ぐらいと思われる「奥様」づくりの母親が歩いていた。女の子が「……おでんを食べたい」といった。すると母親は、「ダメ、そんなものを食べては、ママがクッキーをつくってあげますから」といった。

女の子は、「セブンイレブンのおでん」といったようにも聞こえたから、母親の「ダメ、そんなもの」が、セブンイレブンをさすのかおでんをさすのか、両方なのか、よくわからないのだが。もし、おでんがふくまれるとしたら、とんでもないことだと、いまでも気になって仕方がない。

なにしろ、以前からだが「奥様」づくりふうの雑誌の料理記事の、奥様のモデルとなっているのは、あいかわらず戦前からの「山の手中流」風であるからして、おでんのようなものをマットウに考えたことがない。いまでも、蕎麦をズルズル食べるのを、アメリカ東海岸ブルジョワたちのように、「音をたてて下品」などと眉根にしわよせる連中もいる。

食べ物とマットウに向かい合うことなく、ある種の優劣観を通して向い、ある食べ物を「下品」とする、その品性こそ下劣というものだろう。

お嬢さん、ママのクッキーだけじゃなく、セブンイレブンのおでんも食べましょうね。

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