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2003/11/28

クソクラエ魯山人

ブリア=サヴァランの『美味礼賛』から引用して、グルメを気どる人たちがいる。だがカンジンなことを、そこから学んでない。美食は、それぞれの生活に応じて楽しむものだということ。グルメになるには、教養と知性が必要であるということ。

グルメを気どる人たちが犯している過ちの一つは、サヴァランと北大路魯山人を並べて賞賛したり、同等に扱ったりすることである。おそらくサヴァランと魯山人を語ることで、自分の教養や知性のほどを誇示したいのだろう。しかし、これは、まったく間違っているし、グルメに対する理解を間違っていることの証明である。

サヴァランは料理とは関係ない職業を持ち、食通でなくても食べていけた人である。かれが料理をつくるのは商売ではなかった。しかし、魯山人は食通を職業としていて、料理を職業としていたのである。しかも成功したとは、いいがたい。この差は大きい。そこを理解しなくて、グルメというのはオカシイ。

職業としてグルメをやっている人と、そんなことしなくても食べていけるグルメは区別されなくてはならない。そのカネがないと暮らしに困るカネをもらってグルメしている人と、そのカネがなくても暮らしに困らないカネを払ってグルメしている人の違いは大きい。もともと、食通とかグルメは、後者なのである。

魯山人を権威やモデルにしているあいだは、日本のグルメの成長はない。と、断言しちゃおうかな。

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