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2003/11/22

田舎者路地裏人間

そういえば、昨日、『散歩の達人』12月号が発売になったのだった。「とん汁青春論」を読んでいくつかメールをいただいた。どうも、ありがとうございます。

そのなかに、小さいときから同じ町内だった同年の友人からのものがあって「昔の伊勢町小路の匂いがプーンとしてきそうな」という感想があった。ワレワレは六日町の伊勢町の小路を飛び回って遊んでいたわけだが、豚を飼っていた家もあったし、めしどきになると準備する匂いが、町内をおおったものだ。

それはともかく、このサイトのどこかに書いてあると思うが、おれは「東京人になりきれなかった、田舎者路地裏人間」を自覚しているわけで、『散歩の達人』は、その地で書けるからいいね。

「東京人になりきる」ことは東京の生活を要領よく受け入れることが不可欠だろう。田舎から上京すると、まずは東京の生活に同化しなくてはならない。その過程に「食べること」が位置づいているわけだけど、大衆食堂では東京生活と自分とのズレをいちばん感じないですんだといえるだろう。

阿部食堂のご主人は、取材で話をしているときに、「とん汁は、田舎料理ですよ」といった。田舎でとれたものを、なんでもぶち込んでできあがったのが、とん汁なのだ。まったく自然な流れで無理なツクリゴトがない。

東京の生活というのは無理が多すぎる。とりわけ表の大通りの華麗な生活は無理がありすぎる。日常の立っている位置としては、田舎者路地裏人間ていどが、ちょうどいいと思うのだ。それは、とん汁的日常である。そしてときたま表の大通りの生活をヒヤカシに行く。楽しいね。

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