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2004/05/10

教条主義な食

刺身はワサビとショウユで食べるもの。というのは、一つの教条だ。ところが、一つの教条だということに、なかなか気がつかない。さらに刺身をワサビとショウユで食べるのは、「和食」の伝統と思い込んでいる。

そういう教条主義がもたらす悲喜劇は、日常たくさんあるのじゃないだろうか。たかがメザシを食べるにせよ、買ってきたその日に食べるのと、2、3日たったのと、おなじ焼き方おなじ食べ方をしたりとか。

「右」な教条主義、「左」な教条主義、「宗教」な教条主義いろいろあるが、とにかく教条主義は、こっけいだ。やりきれない気分になるほど、かなしい。

ザ大衆食「旬なデキゴト保存版」にも掲載のサイト、「清閑PERSONAL」さんの「BANYAN BAR」の「教条主義」を、ごらんいただきたい。

http://www.tamarizuke.co.jp/seikan/ban/20040501.htm

『「なるべく自然な状態で醗酵させた、熟成期間の長い、できれば2年以上のお味噌を探しています」 という問い合わせをいただき、僕は相当に頭を働かせて以下を書いた。』とはじまり、『と、こういう返信を送付して、つくづく自分は商売が下手だと思う。「はい、手前共の味噌は2年以上寝かしてございます。おかげさまにてお客様にはいつもお褒めの言葉をいただいています」 と答えれば商品は右から左へ売れてしまうのに、どうにもそれができない。自分をイライラさせているものは何なのか? と考えて、それが教条主義だということにここへ至ってようやく気づく。』でおわる。

こういうことは、もうゴロゴロあるのだ。こういう問い合わせのような教条主義が、「ニセ表示」を生む環境をつくっているともいえる。

こんにちの食を「堕落」と罵り、むかしはヨカッタ式の話を見聞きしているヒマがあったら、大豆を買って煮て食べてみることでもしていたほうがよいと思うのだが。

しかし、切ないなあ。

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コメント

ゆうさま

生々しい体験談、ありがとうございます。
しかし、『おはぎ、おかず、牛乳』とは、強烈ですね。
まさに「栄養配合食餌」。

投稿: エンテツ | 2009/03/17 08:58

始めまして、ゆうと申します
教条主義の検索で立ち寄ったのですが、私がであった
“教条主義的な食”の話をさせていただきます。

それは、ある給食の『おはぎ、おかず、牛乳』の3点のみのセットです。
栄養学的にはバランスが取れているのでしょうが、おはぎもおかずも両方牛乳を飲まないと食べられない味で、教師・生徒・教育実習生全員が給食を残しました。
(牛乳が無くなった時点でアウト)

教育実習初日に「生徒の教育のため、給食は残さないように」といわれていたのですが、とても無理でした。
(ちなみに私は教師ではないです)

投稿: ゆう | 2009/03/16 20:36

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