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2004/06/12

堕落した街にこだわる?「グラミ会」

昨夜は久しぶりに「グラミ会」に参加した。「グラミ会」とは、上野駅がリニューアル前のコキタナイ地下街にあった食堂「グラミ」の常連会というか。ま、当時、なんとなく、毎週金曜日の夜に都合のつく連中がグラミで飲んでいた、その流れなのだ。男も女も勤め人が、ほとんど。通勤途上に利用するのだからトウゼンといえば当然だ。

しかし、リニューアル後の上野駅ビルに入居した、あのコジャレたテナントの店が10年20年続いたところで、そしてそこを毎日のように利用する客がいたところで、このような「常連会」はできないだろう。

便利になったエスカレーター、ファッショナブルでグルメな飲食店、駅コンサート……芸術的空間?「そこにあるのは饒舌な文明や、『プロ』たちからの一方的なオシャベリ。押しつけられる物語はあっても、ひとびとの手垢にまみれた物語が生まれる余地はない」と、かつておれは書いたことがあるが(こちらに掲載http://homepage2.nifty.com/entetsu/tanoshimikata.htm)。ま、そういうことなのだなあと、またシミジミ思うのだった。そして、人びとも、コジャレた機械的サービス空間で、機械的にあつかわれることに心地よくなれてしまうのだろうか、と、またシミジミ思うのだった。

でも、最近の芸術的な生活処理機能装置として大規模無機化する空間のそばには、かならず、人びとが滞留し「生きる」堕落した猥雑な街がアヤシク息づいているのだ。ってことで、会場は、いつものアメ横となり小路の、上野の安いやきとり屋「いわさき」で、ま、思い切り飲んで騒いだ、というこってすわ。ああ、心地よい飲み疲れ。

ご参考=ザ大衆食「上野駅地下食堂街の消滅」
http://homepage2.nifty.com/entetsu/syoumetsu4.htm

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