« 酒とイバラと便器の日 | トップページ | 貧乏神にとりつかれたか »

2004/06/17

BOOKMANな人びと・セドローくんの巻

前回、濱田研吾の本の巻で、「BOOKMANな人びと」次回は、イヨイヨ、荻原魚雷さんの登場です。と書いたが、変更である。昨夜のBOOKMANの会の飲み会のとき、エンテツの前にすわって飲んでいた、セドローくんこと向井透史(むかいとし)さんにする。

おもえば、濱田研吾の本の巻も、濱田さんと飲んだ翌日だった、一緒に飲んだ翌日というのは、なんだか書きやすいのだな。

sedoro1.jpg
(セドローくんのイラストby内澤旬子)

ザ大衆食のサイトには、セドローくんによる、2つのレポートがある。
1つは「公洋軒」
http://homepage2.nifty.com/entetsu/s/kouyouken.htm
1つは「早稲田学生街の大衆食堂」
http://homepage2.nifty.com/entetsu/s/waseda.htm

セドローくんは、60歳のエンテツの子供ぐらいの年で、早稲田の古本屋、古書現世をガッチリ背負って立つ二代目だ。なぜ「セドロー」なのか。それは古書ギョーカイの専門用語「せどり」からきている。

「せどり」は「競取り」と書く。『東京古本とコーヒー巡り』(交通新聞社)によれば、せどりとは、「絶滅寸前の鳥。古書店から根つけの甘い本を買い、そのまま別の店へ売り込むか、市へ出してサヤを稼ぐ商行為。昔は『せどり屋』『せどり師』なる専門職もいたが、現在はそれ一本で生計を立てる人はほぼいない。『せどり男爵数奇譚』(梶山季之/ちくま文庫)でその活躍ぶりと古本への愛情が見られる」である。

たとえば、昨日、セドローくんは、BOOKMANの会の会場に来る途中の池袋駅でだ、駅構内には近頃よく古本屋がたつが、そこで3冊の古本を買ってきた。箱入り、ハードカバーものだ。駅の古本屋では、ほとんどの人たちが文庫を見ている、そのそばで、文庫本には目もくれず、それを選んできたのである。どれにも200円の正札がついていた。

セドローくんは、BOOKMANの会のあとの飲み会で、エンテツの前にすわり、その正札をはがしながら、「この本はあまり高値をつけられる本じゃないけど、ウチの店で300円でも売れればいいから」といった。コレガ、「せどり」であり「せどり魂」なのだ。

sedoro2.jpg

このイラストを見て欲しい、これは内澤旬子さんが描いたものだが、セドローくんは大きなカバンをぶら下げている。どこへ行くにも、この大きなかばんなのである。いつでもセドリができる態勢で、出歩くのだ。リッパ、いい根性、セドローくんの名を辱めないスタイル、としか言いようがない。

で、セドローくんつまり向井さんは、そのようにつねに商売熱心であるだけでなく、古書店や古書業界、早稲田古書店などに関する、ゲラゲラお笑い話から、フンフン糞まじめな話まで、あちこちたくさん書いている。

mirai.jpg

で、最近、未来社という出版社が発行する月刊『未来』というPR誌に、「開店まで 早稲田古書店街外史」の連載を始めた。早稲田の古書店を一軒一軒取材して書くのであるが、6月号第1回目は、「岸書店」である。ま、すでに、南陀楼綾繁アンド内澤旬子夫妻が発行する、「世界で唯一の古書目録愛好フリーペーパー」なる月刊「モクローくん通信」に、この通信がセドローくんの名を天下に知らしめることになったのだが、「セドローくんの W稲田古書街奇人伝」を連載していて、古書業界の人物がおもしろおかしく書かれていたが、それをもうちょっと歴史風俗風と人物誌風にとでもいったらよいか、書いている。

ま、そういうことで、もう書くのがめんどうになった。今日は、ここまで。もしかしたら、また後日、書き足すかも知れない。

とにかく、頼もしい、古書現世二代目、セドローくんの活躍を見守り励まし応援し、それが古書文化や活字文化や紙文化の未来につながるよう祈ろうではないか。祈る気があったら、古本屋や新刊本屋へ出かけて、本にふれようではないか。

店番日記
http://www.w-furuhon.net/wswblog/cat_60miseban.html

早稲田古本ネット
http://www.w-furuhon.net/

『東京古本とコーヒー巡り』(交通新聞社)
http://www.kotsu.co.jp/book/754.htm

未来社
http://www.miraisha.co.jp/

月刊PR誌『未来』
http://www.miraisha.co.jp/mirai/mirai.html


|

« 酒とイバラと便器の日 | トップページ | 貧乏神にとりつかれたか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30930/786832

この記事へのトラックバック一覧です: BOOKMANな人びと・セドローくんの巻:

« 酒とイバラと便器の日 | トップページ | 貧乏神にとりつかれたか »