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2004/06/04

ニセ食品とニセグルメ

もうイチイチ覚えていられないから、詳しいことは忘れたが、数日前、鹿児島産の黒豚といつわって、カナダ産の黒豚を売っていた、それも農協組織がやっていたというたぐいのニュースがあったはずだ。だけど前から、その店頭への出回りぐあいからして、鹿児島県産黒豚表示の8割から9割はニセモノだろうといわれていたね。

このたぐいは、コシニカリや牛肉やタラバガニや、など産地ブランドものについては、そういうことがいわれているにもかかわらず、動かしがたい証拠をもって発覚するまでほっておかれるという、おかしな状況が続いている。というのも、その当のインチキをやっている実行者が、天下り役人がトップクラスにいる、政府管理の生産組織や流通組織だからだろう。そして、なぜか簡単にジケンは忘れられていくのだが、かつてのJAの水増し牛乳、無許可農薬散布の果物、インチキ表示、などなどなど連続して「露見」しているのだ。おそらく氷山の一角だけど。

で、なんといってもおかしいのは、そのニセモノは、トウゼン高付加価値の高額品である。つまり、それらの購入者は、「素材が大事、よい素材にはカネを払ってもいい」というグルメたちなのだ。おれのように、そのニセ鹿児島県産黒豚すら置いてないスーパーで、輸入ものでもブロイラーでもメザシでも、安ければいいものね、安いの買ってうまく料理して生きるよりしょうがないものね、という人間には、まるで関係ないことなのだ。

で、つまりイマ正確な統計はわからないが、豚を例にすると、抗生物質タップリの飼料で量産された安い豚肉は、市場の7割から8割を占めているはずだ。それは豚肉にかぎらず、消費者の所得構成から見て、量産安物普及品が市場の7割ぐらいあっても不思議じゃない。そうでないと、みなさまの生活がうまくいかない、という経済構造があるわけだ。

ここから、出てくる、結論は、なんであるか。

一部のホントウの高額所得者以外の「グルメ」というのは、ニセモノだということではないのか。ニセモノをつかまされているのは、ニセグルメなのだね。そしてグルメ情報などは、生産者や流通業者の受け売り情報をバラマキ、手先をつとめているというわけだ。だから、おたがいさまということで、いつまでも続いているのだなあ。

それは、ビンボウ人には関係ないこととはいえ、市場の7割をしめる「必需」のフツウの食品、とくに生鮮ものは、もうこれ以上悪くなったらかなわんぜ状態だと思う。その状態は、高付加価値高額商品のために、普及品が犠牲になるという構造に深く関係している。だから、バカなニセグルメをあざわらっているだけじゃすまされない。というわけだ。それにしても、この状態のまま、「食育」だの「食育教諭」だのと、笑わせる。

ついでに、「コピー食品」は「インチキ食品」「ニセ食品」とはちがう。もちろん、それは表示にもよるが。

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