「大衆食堂の研究」とレトロブーム
当ブログに「オッ「大衆食堂の研究」から10周年」を書いたのは1月4日だった。
http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2005/01/post_4.html
そのあと数日、そのことについて書いているが、いつのまにか気まぐれに立ち消え。というわけで、またもや話を復活させよう。
最近の「レトロブーム」は、いつ始まったのか調べていた。まだ正確に発生のプロセスはつかめてないが、「大衆食堂の研究」の企画が決まったのは、推測すると93年ごろではないかと思われるが、そのころにはレトロブームの雰囲気が濃かったように思うし、「大衆食堂の研究」の企画がスンナリ決まったのもレトロブームが背景にあったからだと思われる。
ナンジャタウンの開業が1996年。幕内秀夫さんの「粗食のすすめ」の発刊が、1995年7月で、「大衆食堂の研究」と同じ月。銭湯ブームに火がつき、町田忍さんが注目されたのも、そのころだ。
「粗食のすすめ」が爆発的に売れたのには、レトロブームが、かなり影響している。ついでにいえば、いまの古本ブームや「和」ブームもスローフードブーム?も、その延長だろう。
レトロブームというのは、記憶のリサイキュレーションという側面を持っていて、リサイクルOKのものだけ「レトロブーム」でリサイクルされる。つまり、あいだに、フィルタリングが働くのだ。問題は、なにがフィルタリングで、はずれたか、はずされたかだろう。
「大衆食堂の研究」では、そのはずされたものに執着した。であるから結果的に、レトロブームとは一線を画すことになり、レトロブームにのることはできなかった。それは同時期の「粗食のすすめ」と比べてみれば明らかなのだが。そして大衆食堂のイメージに近いであろう、「下町ブーム」や「銭湯ブーム」とも無縁だった。
なにかを選べば、一方で何かを捨てているのだ。
レトロブームや下町ブームで捨てられたのは、ナニだろうか。「先進文化」や「山の手文化」ではない。もちんろん「近代文化」でもない。
大胆な予測をすれば、現在進行中の「憲法改正」のメドが立つまで、現在のレトロブームは続くだろう。
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それゆけ30~50点人生。
コメント
医者の不養生、マスコミの世間知らず、などなど、著名なひとやイメージと実態は、かなりちがうものですが。
<粗食のすすめ>は、タイトルに「粗食」というのも、時流にのりやすかったのかも。
また思い出したのですが、たしかあのころ中野孝次「清貧の思想」などもヒットしたような。
「粗食」も「清貧」も、バブルの知的金満飽食のなれのはて、というかんじ。
投稿 エンテツ | 2005/02/23 21:44
<ブーム>の偶然と不思議
<大衆食堂の研究>の企画が93年頃とのこと、
幕内秀夫さんの<体にごはんが一番>も同時期で、
2000年ピースボートの船旅で偶然同乗となった
時、話をする機会があり、<粗食のすすめ>が
100万部超の大ベストセラーは、前々の著作と
内容がほとんど変らないのに、突然バカ売れは
何故に、自分でもさっぱり訳がわからないとの
答えだったのを懐かしく思い出しました。
また小太り体形で、酒飲みで煙草ぷかぷか、
競輪好きと、およそ粗食とイメージが重なら
ないのが、おもしろいでしょうとも。
私など素人目でみても、時流に乗るというツキ
というものがあるのかもしれませんね。
投稿 ボン 大塚 | 2005/02/22 09:58