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2005/05/28

芋がらのオドロキとヨロコビ

どちらかというと「忘却の食品」といえる状況にあるのではないかと思う「芋がら」だが。

5月21日の日記に書いた、神田神保町の言水制作室で言水さんと若い男と事務所酒をやっているときに、トツゼン話が、芋がらのことになったのだ。それもオドロイタことに、大学卒業して就職まもない感じの若い男が、「このあいだ芋がらを煮たのだけど、もどしすぎちゃって、食べきれないほどでした」と言ったことから始まったのだ。

わからない人がいるかも知れないので、念のために書くが、「芋がら」は里芋の長い茎を干したやつだ。からからにやせ細って乾き、ホボ無期限といってよいぐらい保存がきく。それをテキトウに、もどしながらつかうのだが、見た目以上にかなり増えるのだ。

若い男は、初めてやったそうだが、いったい芋がらを煮るなんて、ナゼ考えついたんだと、あとで思った。そのときは、すぐに言水さんが反応して、「あれは、馴れないと、もどしすぎちゃうんだよね」とあいづちを打ったことから、たちまち芋がら料理で盛り上がってしまったのだが。

あとで考えたら、言水さんだって、若くはないが約40歳の東京生まれの男だから、芋がらのことなど知らなくても不思議じゃない。それが、「あの味噌汁は、めしにかけるとすごくうまいんだよ」と言った。そーなのだ、まさにその通りなのだが、そんなことを知っているのがオドロキだった。

しかし、おれとしては、いま思い出しても一人でニヤニヤするほど、うれしい。芋がらのうまさを知っている人が、少なくてもいいから、まだ若い人にいることが、うれしいね。うまい店を探し歩くのもよいだろうが、こういう「忘却の食品」しかも安くてうまいものを楽しむというのも、いいのじゃないだろうか。

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