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2005/07/23

島崎とみ子さんの「江戸料理百選」

4月3日に「ダックライスとチキンライスと鶏飯」を書いているね。ようするに、汁かけめしのことだが。
http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2005/04/to.html

これを書くキッカケは、タカスさんとのメールのやりとり。で、おれのメールに対して、最近タカスさんから興味あるメールをいただいた。2人だけで楽しんでいてはモッタイナイ、ここに核心部分だけを紹介する。

おれが書き送った内容はこうだ。

> 日本の「鶏飯」は、江戸期からあって、この作り方は、タイのダックライスとほぼ同じ
> ようです。上にのせてある鶏は茹でたもので、その茹で汁でめしを炊いたものが普通の
> ようです。「海南チキンライス」のチキンライスは、のせてある鶏が揚げてあるので、
> もしかすると中国の影響があるかも知れません。東南アジア地域というより、ミャンマ
> ーあたりから日本までの東アジア地域は、ごちゃごちゃ混ざり合っているので、共通し
> ている部分とビミョウに違うところがあって、オモシロイですね。よくインチキ表記が
> 問題になったりしますが、表記と内容が違っても、いいじゃないのうまいなら、という
> ラフさが通用するのもこの地域のオモシロサでもあるような気がします。

これに対して、タカスさんから、このような返信が。以下引用。

以下のH.P.で「第2回 芳飯(ほうはん) ―汁かけ飯」と「第9回 砂糖」の項を
見てみますと海南チキンライスと鶏飯が繋がってきそうな感じがいたします。
スープ炊き/奄美/中国、と。
それではどこでスープかけ鶏飯になったのか、というのも興味あるのですが
簡単に答えを出てきやしません。
気長にネットサーフィンしてみます。

いや、早合点や決めつけは良くありませんが最近になって気になりネットで
検索してるのですがあまり関連づけてるところがなかったものでちょっと
面白くわくわくしている次第であります。
http://www.asahi-net.or.jp/~UK5T-SHR/simazaki.html

引用オワリ。いいねえ、「面白くわくわく」。食文化は、おもしろいよ~。自分自身を探検するようなものだからな。

タカスさんが見つけたHP、島崎とみ子さんの「江戸料理百選」。なかなか、オモシロイ。『汁かけめし快食學』を読まれた方は、島崎とみ子さんの著述からの引用がたくさんあるので、名前に記憶があるかも知れない。大塚の「なべ家」のご主人、福田浩さんと、江戸期料理の復元研究で活躍している方だね。

ま、とにかく、汁かけめしを探ると、まだまだオモシロイことがたくさんある。どこの国のひともそうかも知れないが、その「国」や「民族」の文化に強く影響されている面と、「国」や「民族」に関係なく「生きる現実」としての文化を選択している面を、ゴチャゴチャに自分のなかに持っているようだ。

前者の観念だけに偏ると、「国粋主義」と、反対の「国際主義」ということになるかな。「国粋主義」と「国際主義」は同根のものとして同居する。「カレーライス伝来説」は、その同居のなかで生れたような感じがする。一方、生きる現実としての食文化の歴史や伝統を考えるには、汁かけめしがよい手がかりになるようだ。ってこと。

とにかく、自分たちが生きている文化のことなのに、まだまだわからないことが多い。だいたいね、「食文化」ということが日本人のあいだで広く意識されだしてから、まだホンノ30年ぐらいのものだからなあ。力強くめしくいながら、力強くめしくう文化を、もっと探求しよう。

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