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2005/08/13

あら! 厳選?

きのうの続きだが。太田尻家は、経堂駅からすずらん通りをトコトコ10数分歩いたところにある。古い商店街で、大きな建物はほとんどない。一年前はシャッターが下りたままが、けっこうあったように思うが、最近はちがう。その事情はさておいて、とにかく飲食店が増えたのだ。ラーメン屋が目立ってふえたが、新しい飲食店のあいだには、古い年代モノの飲食店もある。

それらを歩きながら見ながら考えた。みな大衆的な日常的な飲食店だ。かりに、その飲食店を紹介するとしたら、いまイチバン多い方法は、味や店の雰囲気で、星印いくつ式の採点だろうか。評論家風にエラソウにやるなら「厳選した」何店、とかやるだろうか。

しかし、それぞれの店で、それぞれの客が楽しんでいる。とくにすぐ後背地が住宅街の、こういう立地の場合、地域の馴染みや常連、その評判が基本だ。そういうところへ、トツゼン余所者が入っていき、星印いくつとか、「厳選した」なんていう評価をするのは、ずうずうしすぎやしないか、馴染みや常連客に失礼だし地元に失礼ではないかと、おれは思う。

より高いロイヤリティを求めて、地域性より市場性で勝負しているような企業的な飲食店については、厳しく採点して当然だろうし。また住民などいない歓楽街や盛り場では事情はちがうだろうが。大衆食堂のように、地域の客を相手に、いやあ、わしらはわしらの流儀で、これでくえていければいいのですわ、という生業の飲食店については、広く通用するような「採点」や「厳選」なんて、小さな親切大きな迷惑にすぎない。

だけど、ワタクシは「ナントカの達人」「ナントカの評論家」としてエラソウにするためには、そういうことをしなくてはならないのだろうか。そういう連中がのさばるほど、けっきょく、どの地域でも共通する評価基準が普及することになり、多様なオモシロイ地域性は失われていくのだ。ラーメンなどは、もうそうなっているが。

とか考えながら、いろいろな飲食店が並ぶすずらん通りを考察しながら歩いて、太田尻家にたどりついたのだった。途中に一軒、ものすごくそそられる、年代モノの中華屋があった。いつか、そこに入ってみたいと思った。だいじなのは、そういう自分自身の「そそられる感覚」ではないだろうか。

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