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2005/08/05

マスヒロ本、そして西江雅之

きのう、書評のメルマガの原稿締め切りだったので、書いて送った。今回は、山本益博さんの『東京味のグランプリ1985』だ。この本とヒトについては、書きたいことがたくさんあるから、「続く」で2回にすることにした。まもなく、たしか、中旬の発行だと思う。

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いま気がついたが、ちょうど20年前に発刊だね。その10年後に、おれの『大衆食堂の研究』が発刊になったのだな。そして、さらに10年。外食本は、飲み食いイロイロたくさん出ているけど、ま、この20年間の政治のようなものだ。そして、おれは相変わらず、マイナーに地味にコツコツでれでれガンガン飲んですごしている。

おもしろいスクラップ資料が出てきた。『週刊プレイボーイ』95年9月12日号、「読々健脳ランド」という新著の著者のインタビュー。『異郷から』(大巧社)の文化人類学者・西江雅之さんが登場だ。がははははは、見出しが「伝統、親の教育なんてなくても 人間は立派に生きてゆけますよ」

おれは幻堂出版の『ナンザツ7』の「鳥獣戯食」で、モグラや犬猫を食べる話を書いたのだが、その前に、この資料を見つけていたらなあ。ヤッパ、資料はいつでも使えるように整理しとかないとね、と、イマは思ってもやらないんだな、これが。それは、ともかく、西江さんの話。

…子供の頃、犬とか猫を捕まえて食べてたという話ですが。
西江  愛情の裏返しですね(笑)。尾ヒレがついて、西江は犬や猫ばっかり食べてたなんて話になっちゃいましたけど、ずーっとそればっかり食べてたわけじゃないですよ。でも、みんなから見たら考えられないようなものを食べてるんでしょうね。今でも家ではご飯とかミソ汁なんかは食べない。だいいち、お釜がないですから。
…なに食べてるんですか。
西江  大きな肉の塊。あと、野菜と果物とお酒。
…それは牛肉ですか。
西江  トナカイ、シカ、オットセイ、クマ。今月は日本に数日しかいなかったんだけど、クマとアザラシとウサギの丸焼きですね。牛肉も時々食べるけど、牛肉の大きい塊なんて買ってたら破産しちゃいます。ここ10年ぐらいで食べた肉で一番マズかったのは、都内で捕れたタヌキでしたけどね(笑)。
…主食は肉なんですか。お米は食べない?
西江  自分から進んでは食べない。学校で会議とかあって、お弁当とか出ると現地食といった気分で食べますけど。
…それは世界各地を旅していくうちに身についた習慣なんですか。
西江  いいえ、子供の頃からそうなんです。子供の頃、母親が頼むから10円やるからご飯食べてくれって言ってた(爆笑)。疎開先では近所の川に行けば魚はいるし、虫もいるしで、そういうの捕まえては食べてたんですね。

西江雅之さんについては、このような紹介がある「1937年、東京生まれ。文化人類学、言語学者。現在は早稲田大学文学部教授。故・平野威馬雄氏との対談『貴人のティータイム』は必読すべし。」

はてなの西江雅之

こういう話に接すると、奇人変人のことのように済ますことが多いが、むかしは、ただの平民には、こういう類のひとが、たくさんいたハズであると思う。

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コメント

ボンさん、どーも、ご無沙汰しています。西江雅之さんは、オモシロイ人ですね。中公文庫は、読んだことないですが。とにかく、文章上手で定評はあるし、オモシロイ人でおわらせない才能が、ただならぬ。私のように、単なるバカでふらふら酒飲んでいるだけとは大違いで、くらべようもありりませぬ。

猛暑気をつけてください。

投稿: エンテツ | 2005/08/06 07:04

酒ぐせと放浪癖のことかなと。
食にまつわる話は知らなかったのですが
おもしろいものですね。西江雅之氏は
中公文庫の旅は風まかせというのを
読んだことがあり、タイトルを見て、てっきり
エンテツさんと共通項みたいな感のする
放浪癖や酒癖にまつわる話かなと。

投稿: ボン 大塚 | 2005/08/05 17:38

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