« おかあさんのカレー | トップページ | 事務的飲食時代 »

2005/09/04

またもや「功利あって合理なし」

はてさて、「政治好き」が多いようで、郵政民営化問題となるとたちまちトラックバックがあり、しかも、こちらはちゃんと「食」との関連でモンダイにしているのに、そのへんはどうなのかわからない、ただただ郵政民営化だけ。そもそも、これは、そのように視野の狭い話ですむことではないというのが、最初からのおれの主張で、それは、選挙の公示よりかなり以前から、始まっている。

8月10日「小泉+公明式郵政民営化法案には反対なんだよな」
http://enmeshi.way-nifty.com/meshi/2005/08/post_1278.html
ここで、今回の選挙はタブン棄権するだろうということで、その理由を述べている。オモシロイことに、このころは郵政ン十万人を株式会社化する話が「郵政民営化」だというセンがほとんどで、郵貯のことは、ほとんど議論になっていなかった。だから、おれは「モンダイは郵便局の数百兆円というカネなのだ。このカネをどうするか。国際資本と、どう折り合いをつけるかは、日本だけの問題ではないし、ある意味では必須のことだから、もっとスマートにやれないかと思うが、選挙というと個人攻撃をやっているようじゃ、まだ無理か。それに、「自民党をぶっつぶす」なんていっている党首に陶酔しているようじゃ、イヤハヤ、百戦錬磨の国際資本を相手に政策を考えるなんて無理だろう。」と書いた。

本来マスコミがこういうことを書くべきだが書かない。公示の日の小泉の発言でも、あいかわらず郵政ン十万人を株式会社化する話が「郵政民営化」である。つまり、数百兆円のモンダイは、国民的議論にならないように、政権党も財界もマスコミも、ただ「郵政民営化」に反対するものは改革をつぶすものだというキャンペーンをはって通そうとしてきた。そのように、最初からダマシのやり方をしているところに、このモンダイの本質的モンダイがある。しかし、ま、おれがコトの本質に気づいているぐらいだから、ほかに気づいているひとはたくさんいる。

最近トラックバックのある、阿川大樹的宇宙の「郵貯に外資が入ってくることは問題か」を見てもわかるが、阿川大樹さんも当初は郵政ン十万人を株式会社化にすることによって発生する郵政サービス低下の懸念に対する安心論で、郵貯にはふれてない。そして、全体的にいよいよ、そのモンダイをごまかせなくなってきた雰囲気のなかで、いろいろな人が、このことにふれるようになった。くりかえすが、この経過そのものに、郵政民営化モンダイの本質的モンダイがある。オイシイ話だけで、なんとか郵貯に手をつけたい、ってこと。なおかつ、食糧自給モンダイとの関連は、まったくふれてない。なぜ、このような経過をたどるのか。

その後、おれは8月19日「おら!守旧派」9月1日「功利あっても合理なし」で、今回の郵政民営化法案だけではなく郵政民営化に反対を書いている。これらを続けて読んでもらえばわかると思うが、単なる反対とちがい、おれの場合、まるで有能な首相のように?(うふふふ、おれを首相にしなさい) すでに日本が食糧問題も含め国際資本の虫食い状態になっていることをふまえ、郵貯をどうすべきかの見通しを持っている。

いまごろになって、国民一人当たりの借金を持ち出すなら、その金額を、小泉が首相になっていくら増やしたかも指摘すべきだろうし、その点に関して小泉は公約やぶりまでしている。その返済のために、郵貯を投資して「マイクロソフトの売上は日本のGDPの1%くらいあります。マイクロソフトのような会社が日本に新しくひとつ育てば、それだけで日本のGDPは1%伸びるわけです。 」なんていう話しは、「功利あっても合理なし」で書いたように、あいかわらず功利な話をして「とにかく一度博打でいい思いをしたドラバカ息子が親の財産に手をつけたい。この博打で稼げば、家の借金も返せるからサア。」であって、「マイクロソフトのような会社が日本に新しくひとつ育てば、」なんていう話は、まさに「てば」であって、合理的な根拠はない。もちろん国民が、そういう期待を持つのはいいけど、それは期待であって、政府の政策でもないし、そういう「てば」は「政策」とはいえない。

こういうブンガク的なサクセスストーリーに頼るのではなく、そして小泉のように口先で「改革」を言いながら借金をふやすのではなく、借金を減らす政策を追求し、そして郵貯は急いで丸投げにするのではなく、百戦錬磨の国際資本を相手に交渉しながら有効に利用する政策として手元においといてよいのだ。そもそも、この「交渉」という発想に欠けるから、あなたまかせの丸投げになるんだな。

が、しかし、とにかく、外資にまかせおけばアンシンだ、といった他人頼みのココロがあるうちは、百戦錬磨の国際資本を相手に展望は開けない。それになあ、小泉改革を支持している経団連、財界の首脳といわれる連中は、「三菱銀行」の多額つかいこみ、三菱自動車の殺人自動車製造モンダイ、税金にたかる談合モンダイそれに深い関係の天下りモンダイ、こういう自らの「改革」にはまったく手をつけられない能力の低い連中なのだ。同じように、予算の使い込み隠し金つくり、それができやすい前年度積み上げ方式で水ぶくれに膨らんだ経費の削減もできない官僚。こういう連中、ようするにね、能無し政官業癒着体質は、かわってないし、「改革」というが変える気はない。オイシイことをいって、とりあえず郵貯にたかって生きようという、それだけ。だから最初は、できるだけ郵貯の話はしないで、「民営化」すれば郵政ン十万人の国民負担が減るような話で誤魔化していたのさ。

ま、郵政だけじゃなく、すでに書いているように、国際資本との深い関係があるのであり、それは食糧自給モンダイとも密接に関係あるから、ここでモンダイにしているわけで、どうか郵政の話だけで、トラックバックやコメントは遠慮願いますよ。もっと総合的合理的に考えましょう。資本主義だから功利はトウゼンとして、合理も追求しなくては、目先の功利にだまされることになる。この状態は、最終荒野が目の前にあらわれるまで、かわらないだろう。それまで、口笛ふきながら、汁かけめしでもくって力強く生きるのさ。

|

« おかあさんのカレー | トップページ | 事務的飲食時代 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30930/5775586

この記事へのトラックバック一覧です: またもや「功利あって合理なし」:

» 「小泉支持層=バカ決定資料!?」 [0 1/2 ]
資料を大きい画像でみる     全文(PDF) 正確には、「小泉総 [続きを読む]

受信: 2005/09/04 12:59

« おかあさんのカレー | トップページ | 事務的飲食時代 »