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2005/09/07

サラリーマン物語と昼食道楽

ああ、たかだか郵政民営化に反対と態度を表明しただけで、「抵抗派」だの「守旧派」だのといわれ連打をあび殲滅されようとしているエンテツです。うふふふ、ますます反骨の血が騒ぐなあ。

それにしても政権党というのは、反対意見に対しては説明責任があると思うのだが、政権党の自覚もないのだろう、「抵抗派」だ「守旧派」だのレッテル貼り。アメリカのポチといわれたりする男は、そのように説明責任もはたさずに、イラク参戦したのだが。やははは、もともと説得力のある政策なんかないから、口撃できても説明はできないか。そんなポチを、マスコミは、郵政民営化反対か賛成かだけではヨワイとみたか、政権交代より継続というダメ押しで乗り切るつもりのようだ。しかし、もともと長期政権が政官業の癒着を生み借金体質腐敗政治を招くとして、「二大政党」で政権交代が可能なようにと論陣をはってきたのは、マスコミではなかったか。だましたのね、そして、まただますのね。全国紙をとるのはやめましょう。NHKは、いらない、郵政民営化ならNHKも民営化すべきでしょう。食糧自給問題は、なぜもっと真剣に考えられないのか。

ああ、どうでもよい。なんども書いたように、こんなできレースの選挙、たぶんキケンだから安心しなさい「改革」派。ほっといてね、ここで書いているのは、メダカの歯軋りタワゴトよ。こんな選挙一回で、どうってことない何も変わらん、まだまだこれから山があるのです。

そんなことより、いまではどこにでもいる哀れ納税奴隷と化したサラリーマンが、全世帯の1割に満たないエリートながら成長し、都心で「昼食道楽」を始める時代のことだ。いまブログでも「昼食道楽」が、けっこう盛んですね。そういうことが風俗になるのは、おとといから書いている、この大正末期から昭和初期。

「大正時代から昭和はじめにかけては、新しい職業が現れ、とりわけサラリーマンと職業婦人の社会的役割が大きくなった。
それは大正から昭和初年にかけてのモダニズムの潮流に乗って、男性と女性の新しいライフスタイルをつくりだした。
また、その人たちが大正の文化主義、教養主義の影響を受けて知識欲も高まり、円本時代、全集時代、文庫時代のにない手ともなった。
その人たちは、毎日を朝から晩まで労働に追われる労働者にくらべて、余暇、娯楽、趣味を発展させる原動力ともなった。
明らかに、生きることに精一杯なその日ぐらし生業とはちがう職業が、名実ともに成立したのが、この時期である。」
と書いたのは、南博さん。たしか数年前に亡くなられましたね。これは、『近代庶民生活誌 ⑦生業』(三一書房)の「総説」にある。

その『近代庶民生活誌 ⑦生業』には、昭和3年(1928)刊行の『続サラリーマン物語』が収録されている。著者は前田一さん。戦後、日経連専務理事として、「資本側陣営を代表し、労働団体と華々しくわたり合う」のだが。明治38年(1905)生まれ、天下の東京帝国大学卒。

『サラリーマン物語』は、同じ年に正・続が出て、「サラリーマン」という言葉がタイトルになった本としては、ごく早い方のものらしい。そこに「昼食道楽と午後のサラリーマン」という項がある。はあ、「昼食道楽」とは、よく考えついた、さすがエリート。

「丸の内一帯のサラリーマンが、丸ビル地下室の中央亭や花月に、昼食の誘惑を感ずるやうに、日本橋界隈のものは、三越の食堂に吸収されがちである。
事務所にだって立派な食堂がある。その食堂を袖にして、態々、外に探し求めるのは、要するに、彼等の昼飯道楽と気分転換のためだろう。あのガヤガヤと無暗に客がたてこんで、椅子の争奪戦に大苦労をせねばならぬ三越食堂のどこがお気に召したのか、矢張りあの近くの三井、日銀、正金のサラリーマンを始めとして、大概は三越五階六階の食堂に溢れて居る。」
というぐあいの書き出し。

「今日は帝劇、明日は三越」といわれた時代だ。でも、それは、昨日おととい書いたように、この前田さんはじめ、全世帯のわずか3パーセントぐらいの上流階級や6パーセントぐらいの「中産階級」であるサラリーマンの風俗なのだ。この本も、先日の『東京名物食べある記』も、「読書階級」ともいわれた、この人たちが買うわけだが、当時としてはベストセラー。

そして、かつて一握りのサラリーマンの道楽だった「昼飯道楽」は、イマや多くの市民の「道楽」になったというわけですね。

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