« 無関係、退院とニコゴリ | トップページ | 「天野祐吉のあんころじい」のモンダイ »

2005/11/11

小さな親切大きなお世話

いまはどうか知らないが、プランナーのシゴトは、プロジェクトの規模あるいは業務の性質によって、「経営コンサルタント」と一緒にチームを組んだ。おれの場合、よく一緒に組んだコンサルタントで、ズブの素人だったおれに調査の設計や方法の実際を教えてくれたひとがいる。

おれはズブの素人なのに、天性のウソ上手なのか、まず企画会社に広告業務経験者とウソをいって入り、そしてすぐ担当した某大手食品メーカーの市場課とか宣伝課とかで十分な経験者のフリをして、ある新商品の市場開発丸ごと受注した。しかし、最初に手をつけるべき市場調査の方法すら知らなくて、腕のいい市場調査マンを探して出会った。おれが27,8歳、彼はおれより3つ4つ上だと思う。それがキッカケで、おれがコンサルタントを必要とするシゴトをする場合は彼に声をかけ、彼はプランナーを必要とするシゴトの場合おれに声をかけてくれるようになった。

東京もちろん、神奈川、仙台、北海道、四国などで一緒にシゴトをし現場を歩き回った。彼はよく言った。「おれたちのシゴトはさ、大手メーカーやスーパーにとっては必要なことだけど、自営業や消費者にとっては、小さな親切大きなお世話のことがおおいんさ」

ようするに、それぞれがそれぞれの生業や生き方でやっている実態を調べ上げ、あんたはこれでよいと思っているかも知れないが、あんたの経営や生活は、ランクにするとこんな位置で、これじゃあんたマズイよ、貧乏でしょう豊かさを享受してないでしょう不幸でしょう悩むでしょう悩んでいるはずだ、ほらほらココがおかしいでしょ、これはマイナスですよ、こんなことじゃ将来は暗いよ未来はないよ、だけどこうしてみなさい、ほらほらこんなアンバイによくなるのですよ、とか。あればイイかも知れないが、なければないでやりようがあるしやってきたところへ、新しいシステムやスタイルやモノを持ち込む。地域や消費者からお願いされたわけでもないのに、地域を調べ上げ消費者を調べ上げ、ああだこうだ「提案」あるいは「計画」する。これは、なんだかんだありながらも、なんとかやってきている家庭に、おたくにはもっとイイ夫が必要だイイ妻が必要だイイ教育が必要だというようなものだ。これが「小さな親切大きなお世話」だというのだ。

なぜか、イマとつぜん思い出したので書いておく。彼とおれは、そのような話をしながら、トコトン「大きなお世話」なシゴトをしていた。

ちかごろは、ひとの生活をああでもないこうでもない「評論」する、ま、たとえば「下流社会」評論のたぐいも盛んだが、ようするにひとの生活をダシに、イラナイなくてもよいオシャベリをして稼ぐひとがふえているような気がする。「だからどうしたの?」という話が多い。ま、おれもそのように食べてきたのだが。どうでもよいことが過剰になっている。

「ああ、あんたたちはエライよ、でもおれには用がないよ」と、おれと彼はバン屋のオヤジだったかな?に言われたことがある。チマタのオヤジは、いいセリフをはくねえ。「ああ、あんたたちはエライよ、でもおれには用がないよ」

|

« 無関係、退院とニコゴリ | トップページ | 「天野祐吉のあんころじい」のモンダイ »

コメント

あの天野祐吉さんがブログはじめてた!面白いのでぜひ参加してみてください!
天野祐吉のあんころじい
http://blog.so-net.ne.jp/amano/

投稿: いーちゃん | 2005/11/12 09:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30930/7038302

この記事へのトラックバック一覧です: 小さな親切大きなお世話:

« 無関係、退院とニコゴリ | トップページ | 「天野祐吉のあんころじい」のモンダイ »