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2006/03/17

誤解 自然農法と有機栽培

以前に自然農法に取り組むひとの家に、しばらく寄宿していたことがある。そのとき初めて、有機栽培は自然ではないと知った。

自然農法にもイロイロ「流派」があって、ま、それはおいといて、その家の主人は、おれと同じトシで、当時、自然農法で有名な奈良県桜井市の川口由一さんの方法を学び実践していた。

彼に聞いた話では、「耕さず」「肥料は与えず」「除草せず」が自然農法だということで、有機農法は仮に無農薬でやっても、耕しているし有機肥料を与えているし除草をするから自然ではない。

そして、そもそも耕したり肥料を与えたり除草したりするところから、自然破壊が始まったのだし、近代文明の化学農法へとつながってしまった。だから、耕したり肥料を与えたり除草したりが、近代文明諸悪の根源であるということになるのだな。

そもそも農薬を使わないというのは、どういうことなのか。というと、自然の虫や微生物は、草に棲息し草が枯れて出来る土壌に棲息する、その虫や微生物の生存というか生活を利用して作物を育てるのだということだ。だから農薬を使わないが、除草するというのは、矛盾しているオカシイ。ということになる。

その虫や微生物が、どのように作物の生育と関係あるかは、ここで書くのメンドウなので省略するが、とにかく施肥はモチロン耕したり除草したりは、激しく自然破壊だし、それでは自然のオイシイものがつくれない、というのが、彼の話だったと理解している。

でも、有機栽培は自然だという話を、よく見かける。有機栽培は自然だからイイ、おいしい。それは、まあ、誤解というものだろう。とにかく、世の中には、「おれがイチバン正しい」「おれがつくるものが、イチバン正しく、イチバンうまい」というひとが、たくさんいるわけだ。それぞれ聞くと、ごもっともな話であり、話もなにも、本人は、そのように現につくっているのだから、ほかのひとが文句をいう筋合いはない。

ただ、それが、全国民的に正しい、日本全国いたるところで、そのようにやるべきだ、そのように自然な生活を営むべきだ、そうでないから世の中狂っているのだ、いまの消費者はイイものを知らない愚劣のバカの最低の人間だ、ということになると、話しはちがってくる。だいたい、その彼にしたって、田んぼへ往復するのにクルマだし、鉄道などない町だから、クルマがなくてはどこへも行けない。

いや、本当は、むかしの人なら、歩いて行ったであろうが、現代の自然農法は歩くことはしない。料理にガスも使用する。では、いったい、そのクルマや燃料やガスは、どういうことなのか。それを利用するシクミは許されて、自然農法以外の農業や近代文明は悪ということになると、これはモンダイではないか。と、考えたくなる。

ま、とにかく、自然農法と有機栽培は、まったく異質なものなのだ。少なくとも、異質なものだという主張を知ることで、ちかごろの「農と食」に関する混乱の一端か本質が見えてくるのではないかと思う。食育など主張しながら、じつにイイカゲンな認識しかないこともわかるだろう。それから、「ここの食堂は、無農薬有機栽培だからうまい」「産直だから、うまい」なんていう表現の、イイカゲンもわかるだろう。「むかしはよかった」「おふくろの味が正しい」式の言い方の、イイカゲンも、わかるだろう。

いや、イイカゲンというのは、なかなかよいことだと思うが、自分は正しい人間である間違っているのはおまえらだ風の主張なんてのは、そんなに意味あることじゃない。

ってことで。自然農法家として有名な川口由一さんや、福岡正信さんのリンクなど探してみた。ま、おれが知っている自然農法家の彼も、そうだったが、やや宗教がかっているというか、おれのような凡人からみると、そういうことなのだが。
とりあえず、これか、……クリック地獄
こういうひともいるな……クリック地獄

そろそろ山菜のシーズンだなあ。山菜も、いまや農園栽培で、自然食ではないものが増えたが、山菜採りの名人といわれる万盛庵のトウチャンが採って来る山菜は、自然食だろう。それは、やはり、六日町まで行って、万盛庵で食べるのがいいのだなあ。ああ、山菜料理と酒……うまいねえ。

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