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2006/04/01

「正味量」と「正味質」

いまじゃ、発泡スチーロールのトレーに入った、魚や肉はあたりまえだけど、表示に「正味量」というのがあるんだよね。それは包装資材を除いた中身の量ってことだけど、こういう表示がナゼあるかというと、包装資材コミの重量を表示したり、それならまだよいほうで、まったく誤魔化すことが、フツウだったからだよなあ。まったく、昔は、ひどいものだった。

たとえば、客が見ている前で計って、包装する瞬間に少しぬいてしまうとか。「おまけしておきます」とかいいながら、加えるふりして計りを押して増やしたように見せ、実際に包装すときには取り除いて計量以下だったり。ま、いろいろ手品のようなテクニックがあったわけだ。それで、薄い利益を、少しでも多くしようとした。そういうことは、小売店だけじゃなく、生産者も、みなやっていた。枡に細工したりな。んでまあ、そういうことはやめよう、正味量の取り引きにしよう、ということになった。

そんなこと、アタリマエじゃないか、と、いまなら言えるけど、そしてみな自分だけは、そんなことしてこなかったぞ、してないぞ、という顔しているけど……はてねえ。

じゃあ、量は正味だとして、質は、どうなんだ。混ぜ物は、やってないのか。あの、ボージョレは大丈夫なのか、混ぜ物はないのか。かりにないにしても、ボージョレ・ヌーボーの仕掛け人にして、「ボージョレの帝王」といわれる人物が、「自社の大量のワインに違法の混ぜ合わせしていたことが発覚し」とにかく起訴された。その捜査進行中に、その人物を日本の輸出入業者が広告に使って広告宣伝する、それを見て買うやつがいる。これは、どうしたことだ。ってことで、「本来多種多様なはずの味覚がグローバリゼーションによって均質化される仕組み」を暴き、「日本の消費者がこの詐術に立ち向かうためには」と、きのうも紹介の、『談別冊 shikohin world 酒』の「味覚の主体化のために……ワインのグローバル化から考える」で杉村昌昭(龍谷大学教授)さんが説いている。

いやあ、おもしろい。

おれが書いたルポやエッセイも、おもしろいけどね。弱小零細出版の『談別冊 shikohin world 酒』、しつこく、よろしく。随時、更新しているよ。……クリック地獄

そうそう、書肆アクセスの日記にも載った。読む、飲む、酔う、便所で寝る……といっても、わからんな。こちら、クリック地獄。よろしく~よろしく~

野菜炒め? あははははは……。

しかし、野菜炒めの普及とガスの普及が関係あるらしいのはわかったけど、ガスって、ほとんど輸入に依存しているんだよな。それがないと、かりに食糧はあっても、たとえばコメは自給状態にあるが、それだけじゃ、日本の食生活は、成り立たんわけだ。やれやれ、正味量のない日本、正味質のない政治家。

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