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2006/04/06

あけすけゼニ儲けの服部食育に感動す

「あけすけ新聞」なるものが届いた。タイトルに「あけすけゼニ儲けの服部食育に感動す」とある。

かつて平成の時代に、某栄養専門学校の理事長にして校長医学博士の服部某なる人物が、「食育」を唱えて騒いでおった。当時の人たちは、この人物の口から出まかせのような話を信じ、ついに「食育基本法」と申す、いまのわれわれの時代からすれば噴飯ものの馬鹿げた法律をつくってまで「食育」の国民運動を推進したのである。

ここに、服部某が、いかに口から出まかせの人物であるか、あけすけに食育をゼニ儲けに利用する、尊敬すべきあけすけ人間であることを知ってもらう、よい材料がある。

これは、その法律施行後、にわかに巻き起こった食育ビジネスの一つである、YAHOO!インターネット検定「食育エキスパート」で、監修者である服部某が、冒頭に書いた「食育とは」の出だしのセリフである。

「食育」は、心と体のケアに運動を加えたものです。
「食」という字を分解すると『人』に『良』いとなります。人の心も体もよくし、育むのが『食』の役割です。

あけすけなペテン師というのは、だいたいこういうハッタリを最初にかまして、みなを感心させ信用させてしまうのであるが、当時の人たちはまたこのようなハッタリが簡単に通用するほど、この人物に嘗められていたらしい。

「「食」という字を分解すると『人』に『良』いとなります」……ここに含まれているペテンは、二つある。

一つは、「食」という字を分解すると「人」と「良」であって、「『良』い」ではない。しかし、服部某の話しは、「『良』い」ではないと、あとの「人の心も体もよくし、育むのが『食』の役割です」という自分に都合のよい勝手な解釈につなげられないから、自分のご都合主義で「『良』い」にしたのだ。

ペテンというのは、このような仔細な言葉や数字の置き換えの積み重ねであることは、賢明なみなさまには説明の必要がないだろう。

いや、それはたいした問題ではない。もう一つの大きなペテンがある。

そもそも「食」の字の冠は、「人」に見えるが、これは、もとは「フタ」からきている。人など、関係ないのだ。鍋などのフタを想起願えばよいだろうか。そのカタチからきた文字である。つまり器に食物をのせフタをした姿が「食」なのだ。この場合の「良」は穀物をふるいにかけて選ぶさまから食物の意であることは、みなさま承知のとおりである。

しかし、ご都合主義者にとっては、基本や原理原則など、どうでもよいのである。「食育エキスパートは、服部栄養専門学校公認の検定試験です」というゼニ儲けである。役に立たない検定で儲ければよいのである。こうして言葉や文字の基本や原理原則を崩すことをしている人物が食育を説いたのだから、その後の食の混乱は、われわれが知るとおり、ますますひどくなった。

それはともかく、このペテンな広告に、「日野原 重明 聖路加国際病院名誉院長・同理事長 聖路加看護大学名誉学長 財団法人ライフ・プランニング・センター理事長 日本音楽療法学会理事長 全日本音楽療法連盟会長」「三國 清三 北海道スローフード協会設立支部役員 ギリシャ シェフ協会 認定名誉会員 知的財産戦略本部コンテンツ専門調査会委員」「RIKACO タレント 主な著書 『Life health, beauty and family』 」らがメッセージを与えているのだ。

いやはや、この食育にたかって儲けようという、当時のあけすけなビジネスには、われわれ「あけすけ新聞」一同大いに感動した。

しかし、なんじゃ、「「食育」は、心と体のケアに運動を加えたものです」とは、いつから「食育」は、そういうことになったのだ? もしかすると当時の小泉首相が「健康は「食生活」と「運動」と「休息」からだ」テナことを言ったからだろうか。そう勘ぐりたくなる、あけすけな服部某なのだ。もしかしたら、食育で国会議員になりたいのかも知れない。

「あけすけ新聞」は、まだほかにも服部某のあけすけに感動した例があるが、それはまたいずれの機会にか、お知らせしよう。

あけすけにゼニ儲けしたいひとは、あけすけ服部を大いに真似することをオススメしたい。

……あけすけ新聞というのは、誰が作っているのか知らないが、あけすけにものをいう新聞だなあと、おれは感動した。

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