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2006/05/16

某大衆食堂の常連の死を知る

もう昨日になってしまったが、おかしな日だった。サガシモノあって、京浜東北線の北区上中里駅で降りるつもりだったのに、東十条で降りてしまった。それでも上中里で降りたつもりだから、歩いても目的地域に着かない、気がついたら王子の近くだった。めんどうなので、そのまま都電沿いに歩き、目的地域である、栄町へ。都電栄町駅周辺から次の梶原駅周辺をウロウロ。サガシモノは見つからず、明治通り沿いに歩き、尾久駅へ出る。はあ、歩きつかれた。

とりあえず、というには遠すぎるが、東京の東の端、江戸川区小岩へ。どういうつながりなのか、説明はつかない、カンというか気分というか、そういうものだ。小岩、濃いわ、ってシャレじゃないが、濃いところを歩き、ま、ふらっと行ったわりには、よかった。約十年ぶりぐらいか? ときわ食堂に入る。

久しぶりに入った食堂で、いつも思うのだが、たいがいオヤジは老けているのに、オバサンは、あまり老けていない。オンナの生命力か。ま、ときわ食堂のことは、いずれザ大衆食のサイトに。

小岩周辺でも歩きくたびれヨタヨタと電車に乗り帰途につく。あまりにくたびれたので場末の大衆食堂で一休みと思い途中で下車。入ると、すでに常連が2人飲んでいた。……と、ミナベさんが死んだという。えっ、冗談でしょ。いや、ほんとなんだよ。

ミナベさん。月半分は働かないことを「ポリシー」に生きていた男。娘が2人いたかな?女房に捨てられた男。貧乏なくせに南千住の大利根のオンナに貢いだ男。タクシーの運転のあいだに酒を飲み碁を打っていた男。ボーダーで生きながらホームレスにならなかった男。……エピソードをたくさん残して、おれより10歳若く死んだ。同じ食堂の常連だったコバヤシさんも死んだときはミナベさんと同じトシぐらいか。ヨシオくんは、もっと若く死んだ。そして、こんどはミナベさんだ。ここ数年のこと。みな世間的にはロクデモナイ連中だが、はたしてどうか。うらやましいなあ、ああいう生き方をして、ああいうふうに死にたいよ、と、残ったものが荒野に残された気分で、ナゼか寂しく不幸に思う会話をして飲む。

帰宅。そして、ミナベを思い出のサカナに飲む。あいつとは、もっと話したいことが、たくさんあった。

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コメント

ミナベさん、10年ぐらい前から大利根へ行っていたかな。そのころはタクシーの運転手じゃなかったけど別の運転手をやっていて。大利根が閉店のころには、タクシー運転手。けっこうよく行っていたから、会ったことあるかもね。

それで、その閉店のあと、イヨイヨ大利根にいた女と一緒に住めるというので、マンション見に行く事になって待ち合わせしたら、ほかの女が2人だったかなついてきて、私たちも一緒に住むのだといわれガッカリしていたことがあった。そんなことばっか。でも、大利根でも某食堂でも、「アタマのいい男」ということで、けっこう一目置かれいた。ま、とにかく女と酒と碁が好きなのと、働きたくないのと。

投稿: エンテツ | 2006/05/16 18:57

へぇ〜あの某食堂の馴染み客に「大利根」の客がいたんすか。しかもタクシー運転手。

確かに「大利根」の客にはタクシー運転手が多かったっすね。んで、例外なくみんな店の女にハマってた。
おいらもよく一緒にタクシー運転手達とは呑んだ。

「大利根」の客はアダ名や愛称で呼ばれてて本名を知らない人が多かったから、もしかしたらミナベさんておいらも知ってる人かもね。

投稿: 吸う | 2006/05/16 18:07

あのかたですよ。
あの日に会ったのが最後というわけです。
亡くなったのは4月26日ごろらしい。
泥酔黙祷。

投稿: エンテツ | 2006/05/16 03:15

もしかして、あのかたですか。
12日、あたしは尾久で飲んでました。
何とも不思議な人々に出会い、不思議な事をたくさん言われました。いつもなら歌わない歌を、たくさん歌いました。おひねりいただきました。こんなこといままでありません。
鎮魂

投稿: salt | 2006/05/16 02:35

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