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2006/05/28

オベンキョウはムダなのか 非@食べ歩きのススメ

以前に「生活情報誌系」のオシャレな雑誌の編集者からシゴトの話があって、アレコレ話しているうちに「「オベンキョウの話」はいりませんから、ギンシャリがうまい東京の三大食堂という感じで書いてください」といわれ、けっきょく断るかっこうになってしまったことがある。ま、彼を、場末のコキタナイ大衆食堂へ連れて行ったら、このギンシャリはうまいと言って食べていたのに、そのあとそのシゴトの話については、なしのつぶてになったのだな。

その前にも別の雑誌で編集者から同じようなことを言われたことがあるのだが、どうやらおれが書くと「オベンキョウ」になるという危惧を持つ編集者がいるらしい。しかし、彼らは自分が「生活情報」の概念を誤っているか狭く考えている可能性については検討したことがないようだ。それは、彼らは2人とも、売れている情報誌をつくっているとの自負があるからかもしれない。その割にはウチは単なる情報誌ではないということを強調するのだが。ま、読者はオベンキョウを望んではいないということなのだ。

そこではオベンキョウはムダ情報ということになってしまう。では、その「うまいもの話」は、確かな情報や知識に裏づけられているのかというと、トウゼンながら心もとない。そこにはある種の好きもの同士の「群集心理」が働いていて、悪徳も正義になる状況もある。

売れる外食情報というのは、以前にも書いたが、ゲーム感覚の情報であり、生活感覚はオベンキョウということで切り捨てられる。「食生活」ぬきの「食情報」が「生活情報」なのである。これでは、「食生活」は荒野になってしまうね。実際に、食べ歩き飲み歩き本が、これほど出回っているのに、その周辺の「食生活」は荒野が拡大しているように思えなくもない。「うまい話」はできても「食生活の話」にはならない。

ま、駄目吸うさんの「ただ呑んでいるだけ」のように、そのものが生活であるような飲み歩きもある。これはもう「生活情報」とは無関係に成り立つ、まさに自分の生活で、生活のなかに自ら呑む姿を描いている、ので、おれは彼を「アルコールアーチスト」と酔った勢いで妙名した。

が、しかし、そうそう、今日は、この話が本筋なのだ。

おれが「あたふた流行の言説にふりまわされることなく、ゆうゆうと食文化を楽しみたい」と主張するように、「このブログの目指すところ・・・【食】人生の向上を目指すプロジェクトです」というココロザシがある人もいるのだな。

タイトルをあえて「非@食べ歩き」とするあたりも、オモシロイ。「私は、普通のサラリーマンですが、周りのいい加減な食生活に流されたくないという思いから、このブログのテーマを考えています」ともおっしゃっている。頼もしく期待したい。

ってことで、「非@食べ歩き 食の本~感想・記録、食の話題。」……クリック地獄

ま、「食生活情報」は「食べ歩き飲み歩き情報」「うまいもの情報」に偏向しすぎだと思う。「健康ブーム」のように、煽り煽られの品のないことになってますな。人生はムダつまりアソビも必要なのだから、あまりガツガツせずにムダなオベンキョウもいたしましょう。だれもが短絡的に「役に立つ情報」にはしるイマだからこそ、オベンキョウでムダなアソビをいたしましょう。

当ブログの「ゲーム感覚のグルメ」関連……「料理は娯楽?」04年1月14日  「ラーメンブーム」04年01月22日 「朝めし」04年01月26日  「悩ましいB級グルメ本とラーメン本」05年03月12日  「トレンドとスタンダード」05年09月27  

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