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2006/06/12

気になる東陽片岡の漫画の食事と食べ物

東陽片岡さんの『うすバカ風俗伝』(青林工藝舎、06年1月)を読んでいる。漫画の場合は、見ている、というのか? どっちでもいいや。

『うすバカ二輪伝』に続く東陽さんの「うすバカシリーズ第二弾」だ。「貯金を減らしながらもひたすらひつこく美人熟女を求めてホテトル・ソープを渡り歩く」「ワタシの頭ん中は、もはやおセックス以外思考不能状態…。」「つまり、イイ気持ちがシアワセなのであります。」「チンポ原理主義者 お東陽片岡 うすバカシリーズ第二弾はお風俗の巻!!」といったアンバイのフレーズが本の腰巻をかざる。

雑誌に掲載した、お東陽さんの風俗店ルポをまとめて一冊にした。少々の性感マッサージが含まれるが大部分はホテトルが舞台。つまり女性をカタログや広告で選び、どんな女性があらわれるかホテルの一室で期待と不安で待ち、「スケベチャイム」や「スケベノック」であらわれた女性に喜怒哀楽、一緒に風呂を楽しみベッドへ、というぐあいの一連の同じ流れの話が、80数編もある。しかし、話の流れは同じとはいえ、舞台や女性は全部ちがうし、ま、味わいもちがうのだな。

これは、酒場や飲食店ルポと、なんらかわるところがない。ホテルや店の詳しいガイド情報がないだけだ。そして、話の最初と最後には、東陽さんお得意の飲食場面があったりする。たとえば「おいちいチャーシューメンはシアワセの予感だったのまき」では、東陽さんは、四谷三丁目のラーメン屋でチャーシューメンを食べている。「この店は、マスコミは一切(たぶん)取り上げられない知る人ぞ知る、知らない人は知らない名店であります」「ズルズルズル」「ああ、なんてウマいんだ」てなぐあいにラーメンの鑑賞と賞味で始まり、渋谷のホテルへ。んで、そのあとは注文の女性を鑑賞し賞味し、「ほどよくイイ気持ち状態を堪能した後、ゆっくしと発射させていただきます。本日はチャーシューメンといい佐伯さん(相手の女性)といい、すこぶるシアワセ度の高い一日でした。たまらん」「つー訳で、90分3万円+ホテル代の極楽浄土の巻でした」と終る。

酒場や飲食店ルポと変わらないのだが、客である東陽さんも相手に「サービス」をするところが違う。いや、ちがうように見える。あるいは、自分はご主人様ぜんとして相手にサービスさせるだけの人もいるかも知れないが、そのへんは、ほかの人のことは知らないから、なんともいえない。

とにかく、飲食店のばあいも、店と客が「サービス」しあうということはある。「サービス」という言葉が適切かどうかはぬきにして。そのことでお互いがイイ気持ちになり、シアワセになるのだ。そこには「食べ物」をこえる「食事」の関係があるように思う。これは、自分はご主人様ぜんとして店にサービスさせ評価を下している関係とは、かなり違うのではないかと思う。

ま、あれこれ、お東陽さんの漫画で、考えてしまった。そもそも、東陽さんの漫画の飲食は、食べ物の話だけではなく、「食事」がある。おセックスにしても、オンナや性交の話だけではなく、「性事」なのだな。ふーむ。ま、もっと考えてみよう。

ご参考、岩井の本棚「マンガにでてくる食べ物」 第41回「玉子丼とやる気のない店」は、東陽漫画に登場する「やる気のない店」だ……クリック地獄

ザ大衆食のサイトでは途中だけど、「されどワタシの人生」……クリック地獄

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コメント

どーも。かなり古い戦前からの食堂のようだけど、「なかなか二度目に踏み切れず」とは、なかなかですね。

食あたりするようなものを食べさせられないかぎりよいとは思うけど、かなり不気味であります。

是非また行かれて詳細なレポートを!と、けしかけたりして。

投稿: エンテツ | 2006/06/13 12:03

時々メールします、札幌「ゆりや食堂」至近に在住のMです。

この岩井さんの話の余談で出てくる札幌狸小路の食堂は、かなりディープです。私も一度足を踏み入れたことがありますが、なかなか二度目に踏み切れず、また話題に出すのがはばかられる感じです。私は「豚汁定食」だったと思います。岩井さんが食べたと言う「おまかせ定食」は、「格付けはトリプルAだとか」という店主の全く意味不明のコメントが、外に張り出されています。

投稿: M | 2006/06/13 08:21

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