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2006/09/09

「残しておきたい店度」とドクター・ペッパーのこと

「ぼうずコンニャクのうまいもん日記」さんのブログを見て。

2006年09月08日「千住四丁目大衆食堂「美冨士」のカレーライス」に、「遠藤哲夫さんの「大衆食堂の研究」からすると「いかがわしさ」に欠けるものの」……「この「美冨士」遠藤哲夫さんの真似をしてボクが勝手に「残しておきたい店度」というのを作ったら★4で高得点となった。」とあった。おもしろいねえ。こういうの、それぞれ勝手に「ナントカ度」とかつくってやるの、どんどんやりたいねえ。

「いかがわし度」
「残しておきたい店度」
ほかには……、まだまだあるだろう。

そして、その前日の09月07日の記事のタイトルは「ドクターペッパーだけはダメなのだ」

おおっ、ドクターペッパー。ああ、くそっ、ドクターペッパー。忘れもしない、ドクターペッパー。って、おれはその名前を忘れかけていたが思い出して、当ブログ2004/11/24「大衆も大衆食も、エライ!の「ミート・トーフ」」に書いたのだ。タイトルは、駄目さんと行った鶯谷は信濃路の「ミート・トーフ」だが、話の内容は、ほとんどドクターペッパーのこと。そして、続いて、11/28「ドクターペッパー飲むと、どうなる?」も書いた。

おれは、このドクターペッパーを日本で初めて発売するときのキャンペーン企画、全部やったのだ。もう大変だったぞ。どの販売チャネルをつかうか、などの調査から、広告販促の企画まで。なにが大変といったって、こんなもの、最初に試飲させられたときから、ウゲッこんなまずいもの、いくらなんでも売れっこないだろ、というもので、クライアントの関係者一同も、少しでもいいから商売になるていどには市場に定着するとは、誰も思っていない。そういう中でやるのだからなあ。しかし、イチバン大変というか可哀そうだったのは、クライアント側の担当にさせられた人だよなあ。もう成功しっこないのは、わかっている。わかっていても、責任はとらされる、それもわかっている。逆にいえば、いかに担当にさせられないように立ち回るかなのだが、かならず貧乏くじをひく人がいる。

このドクターペッパーと、チョコレートドリンクの「ユーフー」、どっちが先だったか、とにかく両方やって、どちらも撤退。担当者は左遷。ユーフーも、最初に試飲したときは、ドクターペッパーよりは売りやすいかなと思ったけど、やはりダメだったね。ま、この二製品は、そのクライアントが、当時総合食品メーカー化への取り組みを強化していて、アメリカとの開発輸入ルートを拡大したい一心で、そのためのものだから、上層部にとっては、アメリカ側と契約し「やりました」という実績をつくって次へ進むための踏み台にすぎなかったのだろう。ま、そういうことは、よくあるね。「捨て石」というやつ。担当者も「捨て石」、泣いて本社を去っていきました。

しかし、この二製品、いま、どれぐらいのマーケットなのか知らないけど、売られているんだよね。ドクターペッパーは、コカ・コーラが販売。最初は、自販機チャネルだけだったようだけど。ユーフーは、どこがやっているのかなあ。先日、御茶ノ水駅近くの喫茶店の前を通ったら、「瓶入りユーフーが冷えています」という貼り紙があって、ガラス冷蔵庫のなかに、瓶入りユーフーが見えた。

それはともかく、ぼうずコンニャクさんは、ドクタペッパーについて「初めてお目にかかったのは上京してからだから1975年以降のこと」と書いているから、これは、もしかして、おれが関わった時代のものかも知れないなあ。おれが30歳ぐらいか。

はあ、あのころ、そのクライアントは丸の内だったから、新丸ビルのなかのコックドールや東京駅丸の内南口の精養軒で、よくめしくったりサボったりしたなあ。それから意外に穴場だったのが、いまはどうなっているか知らないが、いまの天皇が皇太子だったときのご成婚記念の公園、あそこで昼下がりのビールを飲みながらボケッとしているのがよかったねえ。ぐふふふふふ、いろいろなことを思い出してきたぞ。クライアントの女の子に惚れられてねえ。ぐははははは。丸の内不倫事情とか、手切れ金の相場とか、いろいろな話を聞いたが。ああ、あの美しい70年代は、下痢クソのように流れ去った。

しかし、ドクターペッパーとユーフー、あれを好きというひとは、どれぐらいいるのだろうか。その人たちは、どんなものを食べているのだろうか。

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コメント

mooさん、おはようございますの時間です。
あのドクターペッパーが好きな人というと、食べるものも、香料が効いたものが好きなのかなと思ったのですが。
ま、とにかく、味覚はそれぞれだなあと思う飲み物です。

投稿: エンテツ | 2006/09/14 08:11

エンテツさんこんばんは。

私はドクターペッパー大好きですよ。
たぶんエンテツさんが企画に携わっていた頃だと思いますが、私は小学校5、6年で「ドクターペッパー中毒」でした(笑)
親友と二人で「あー、ドクターペッパー飲みたくて死にそうだよぉ」とか言って、毎日駄菓子屋で300mlのを飲んでました。

大人の今でも大好きです。
確かに変わった味覚だと言われますけど。

>その人たちは、どんなものを食べているのだろうか。

これなんですが、私の「食」の特徴としては特にない気がします。
好き嫌いがほとんどないんです。
あと、食べ物を残すのが嫌いとか、そういう特徴があります。
炭酸飲料は「微炭酸」とかいうのはハンパで嫌いですね。
喉がピリピリして「ゲフッ」と一発げっぷが出るくらいの強炭酸が好きです。

ああ、ドクターペッパー飲みたくなってきた(笑)

投稿: moo00 | 2006/09/13 23:58

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最近気が付くとエントリの書き出しに久しぶりだの間を開けてしまっただのと言い訳がましくて嫌になるがまたエントリに間を開けてしまった・・・。こういうのを間が抜けると [続きを読む]

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