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2006/10/04

「ガツン」と「旨い」

Whiskyvoice25きのうの「アメニティ」の口直しに、牧野伊三夫さんから贈られたサントリーの「WHISKY VOICE」(牧野さんはアートディレクションと絵を担当している)を見よう。

今回の特集は「ハイボール」だが、その中の「大阪北区「堂島サンボア」鍵澤秀都さん(38)のお話から」の記事。見出しは「「氷なし、角瓶ダブル」の伝統を受け継ぐ」で、こんな話がある。鍵澤さんが語る、その味わいだが。

「飲んだ時にグッとくる。上品ではないけれど、ガツンとくる。『これ美味しいな』ではなく『旨いな!』。それが角のハイボールだと思います」

また、サントリーの山崎のブレンダー室では、二人の経験豊かなブレンダーが、「角瓶ハイボール」について会話をするが、藤井敬久(43)さんが、このように言う。

「理屈なしに旨い。角ハイは、褒め言葉として『この荒くれ者!』という感じだな」

うーむ、そうだよなあ、角ハイでなくても、そういう味わいがあるよなあ。上品ではないけど、ガツンな、旨い!味わいがあるのさ。たとえば、サバ味噌煮とかね。

先日亡くなられた「狐」というペンネームの著名な書評家が、たしか「文学界」の4月号だかに、吉田健一さんの本を取り上げていた。本の題を忘れてしまったが、狐さんは、その本を読んでいて、なんだか身体の芯が動かされるような懐かしいものに出会ったかんじがした、それが何かと考えたら吉田健一は「おいしい」とは書かずに、必ず「旨い」と書くからだ、というような内容だったと思う。それほどまで懐かしい表現になってしまった「旨い」と、その言葉をつかう吉田健一について語っていた。

椎名誠さんは、『わしらは怪しい探検隊』(角川文庫)の「缶ビール作法」で、「ウメーッ!」と「うめえ、うめえ」「旨い」「美味、美味(おいしい、おいしい)」の使い分けについてウンチクをたれている。

もっと、「ガツン」と「旨い」を!

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