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2006/11/21

わたしの文房具で小沢昭一的

先日、木村衣有子さんから新刊の著書『わたしの文房具』(㏍ベストセラーズ)をいただいたのでパラパラ見ている。モノとしての文房具へのコダワリというより、生活や仕事の道具としての文房具との関係や関係性におけるコダワリを書いているので、あまりモノに執着がないおれも楽しめる。

写真もタップリつかい、もちろん、オシャレなできあがり。台所道具や器などについても、こういう感じの本が欲しいなと思う。ま、おれとしては、いま『小沢昭一的 流行歌・昭和のこころ』を読んでいることもあって、もっと「小沢昭一的」のほうがよいが、なーんて思ったりするが、それじゃあ売れないだろうからなあ。

第2章は「文房具と人」ということで、料理研究家の福田里香さん、イラストレーターの得地直美さん、漫画家の菊池直恵さん、デザイナーのナガオカケンメイさんにインタビューしている。おれは知らないひとばかり。おれはヤッパリ時代遅れよ。

で、ナガオカケンメイさんのページの「よく行く文房具店」に、「「コンビニです」。どこでもいつでも誰でも行けるコンビニエンスストアやホームセンターが、「もうちょっとデザイン的によくなってくれたら」といつも考えているから、ナガオカさんはついそちらに足が向く。」とある。

おれのばあい、住んでいる北浦和の文房具店が「壊滅」して以来、日常の文房具はコンビニと百円ショップで調達している。コンビニでは、文房具を買うためではなく立ち寄ったときでも、文房具をながめることが多い。おれがよく行くコンビニでは、数年前とくらべると、アイテムが増えているようなかんじがする。これは前からあったが、まだ買ったこともない使ったこともない「修正テープ」とやらもあって、あれはいつどう使うのかと思う。

ナガオカさんの、コンビニが「もうちょっとデザイン的によくなってくれたら」という考えは、プランナー稼業をしていた80年前後に、たまたまCIなどの関係もあって挑戦したことがある。ちがうコンビニチェーンだったが、2回ほどチャンスがあった。そして、どちらも外国人デザイナーとの仕事で、ようするに当時は、店舗デザインに対する考え方も技術もちがった。アチラが「上」ということで。この話は書くと長くなるから、またそのうちということで、そのデザイナーは一人は日本に滞在のオランダ人で一人はアメリカのデザイン会社のイタリア人だった。経営者の「よいデザインにはコストがかかる」という心配もクリアして……とくに片方のオランダ人デザイナーが担当したコンビニのほうは、ホボ当初の案どおりに実行できた。が、しかし、これがまあ、大変だった。

ようするに確かに、日本の空間に対するデザイン認識や技術、あるいは売場を食文化や生活文化の一端を担うものとして考えるようなことは「遅れている」のだが、かといって、遅れているおまえらは…っていう調子でやられてもねえ。

ま、国内でも、インテリどもが、庶民を見下しますから、外国人のモンダイとは限らないが。どうにも、インテリどもというのは頭でっかちの困った存在。という、またもやズレた着地で、オシマイ。

そうそう、この本に付箋が載っている。いまイチバン日常的につかう一つだが、そういえば、すこし前までは、薄い白い紙でアマタが赤い「和風」な感じの付箋があったが、あれは最近みかけないねえ。あれは、どうなったのか。おれは1960年代後半、経理の仕事をやっていたときに使い始め、かなり長いつきあいだったが。「小沢昭一的」には気になる。

ま、この本を読んでいると、そのように自分と文房具に関するアレコレをふりかえることにもなるのですね。

木村衣有子さんのブログ……クリック地獄

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