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2006/12/10

書評のメルマガで茂木健一郎「食のクオリア」

「書評のメルマガ」vol.291が発行になった。今回は「食の本つまみぐい」に茂木健一郎さんの『食のクオリア』(青土社、1400円)を取り上げている。一昨日8日に書いたように、締め切りが過ぎているのに気がついて急いで1時間たらずで書いたものだが……。

 この著者の本は読み終えるたびに、おれとは別世界の育ちのよいお行儀のよい頭のよいひとがいるんだなあとしみじみ思う。そして今回は、それにしても、このように脳や脳の働きがわかってしまったひとの食生活や性生活とは、いったいどんなものかと想像することになった。たとえば性交のときなどは、ああっドーパミンがやってきた、きたぞきたぞ待ってましたこの脳内快楽物質、だけど性の快楽は生理であるが文化の制約も受ける、部屋のクオリアや照明のクオリア、相手の髪型のクオリアなどによって、射精の瞬間のクオリアはちがってくるのだ、おおっ立ち上がってきたイクぞ~クオリア~あああ、なーんてことなのだろうかと、お下劣でバカな妄想にふけってみたり。

……といった書き出し。なんとまあバカモノ丸出し、な。でも、これ、急いでいたせいではなく、おれの「地」か。

茂木健一郎さんは、いまやNHKテレビあたりでも大活躍の脳科学者で、この本は、←左サイドのリンクにある、おれの「大衆食と「普通にうまい」」も掲載の『webマガジン en』での連載を一冊にまとめたものだ。

食文化のさまざまな現象について、「クオリア」をキーワードに深く考えている。これまでにない、食文化エッセイでもなく、なんというか、食脳エッセイとか? ま、これからの食を考える上では、これぐらいのことは考えておいたほうがよいなというかんじの、とにかく読んでみてよ本なのだ。この著者のクオリア・シリーズのなかでは、もっとも平明でわかりやすく軽い読み物だと思う。簡単に読めて内容は濃い。

食文化現象の取りあげ方については、チョイとオカシイなと思うところがなきにしもあらずだが、それ自体がテーマの本ではないから。

もくじ

おいしさの解剖学

まだ見ぬおいしさを求めて  おいしさの安全基地  盛りつけの美しさとおいしさ  なぜ、人と食べるとおいしいのか  おいしさと、脳の中の感覚統合  おいしさは言葉で表せるか  おいしさとコミュニケーション  おいしさと脳内快楽物質  おいしいこと、自然に帰ること  イメージを食べる  おいしさと文化  おいしさの、思い出せない記憶  

おいしさの恵み

味覚は成長する  チョコレートの巡礼  欠乏と飽食  スローフード  塩について考える  最後の晩餐  正しい酒の飲み方  食の南北問題  縄文から宇宙食まで 寿司の食べ方  炎と食を巡る随想  脳の中の食堂


とにかく、まずは、この「書評のメルマガ」を読んでみてよ。……クリック地獄

茂木健一郎さんのブログ「茂木健一郎 クオリア日記」……クリック地獄

ついでに、これまでの、「食の本つまみぐい」に取りあげた本は、ザ大衆食のサイトに一覧とリンクがある。……クリック地獄

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