« とりあえず、無事に帰った | トップページ | 書評のメルマガvol.299 発行 とにかくコク »

2007/02/14

暖冬小雪の故郷

Sakadoyamaきのうの続き。

12日の午後4時過ぎに六日町のホテル宮又につき、80過ぎの女将にもらったカギの部屋は、すでに何度か泊まったことがある「魚の川」だった。2階の角部屋で、窓のすぐそばに魚野川が流れ、そのむこうに坂戸山がそびえる、いちばんよい部屋だ。前夜は団体もあって大賑わいだったらしいが、この日は祭りのあとで、おれ1人。つくとすぐ、古典的な湯治場のような風呂、もったいないぐらいお湯が流れっぱなしの温泉に入った。

画像クリック地獄拡大は、部屋から坂戸山を撮影。いつもなら、3メートルぐらいの積雪があるのだが、50センチもないと思う。大きな杉の木以外は雪の下になり、真っ白に美しいはずの坂戸山は、ちょっと無残な姿。

窓辺にたって、すぐ目の下の魚野川の土手を見て、約半世紀前を思い出した。おれが中学を卒業した年の冬も、このように雪がすくなかった。当時は、「暖冬異変」ということばで騒がれたが、高校受験の合格発表の日は、下駄ばきで六日町高校まで見に行き、帰り合格した数人で、この土手にきたとき、ホコリが舞うほど乾燥していた。そんなことは、生まれて初めてだった。中学3年間は、降雪がすくなかったように思う。

しかし高校の3年間は、例年どおり、あるいは例年以上に雪が降って、以前このブログにも書いたが、ドカ雪で上越線がとまり、おれは雪山にとじこめられヒドイ目にあったこともある。

雪が少ないと、山菜の成長がはやく、アクが強くなるといわれているようだが、はたしてどうだろうか。昨シーズンは、雪が「異常」といっていいほど多く、長いあいだ山菜を楽しめた。今年は短くなることは間違いない。みな山菜とりを楽しみにしているから、競って採り、むさぼり食べるのだろう。おれもあやかりたいものだ。

おれと坂戸山のことは、以前にザ大衆食「坂戸山」に書いた。高校三年卒業目前の登山。あのときは、3月初めでもタップリ雪があった。……クリック地獄

ホテル宮又は、朝食付4500円だった。朝一風呂浴びてから食堂で1人でめしを食べる。壁に、うたが、額入りでぶらさがっている。この、うたは、最初に泊まった数年前からあったように思うが、昨年ぐらいまでは短冊に書いたものをピンでとめていたと記憶している。なかなかよいうたなので、書きとめてきた。

人々と父母より受けし生命を
大地に立って
八十路を歩く

たぶん、女将の作だろう。建物も女将も、ややくたびれが増しているようだが、いかにも大地に立って生きている、飾り気のない底に力強さを秘めた「素」の風情がよい。

|

« とりあえず、無事に帰った | トップページ | 書評のメルマガvol.299 発行 とにかくコク »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30930/13905987

この記事へのトラックバック一覧です: 暖冬小雪の故郷:

« とりあえず、無事に帰った | トップページ | 書評のメルマガvol.299 発行 とにかくコク »