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2007/04/25

意地酒その後と、はてこの画像は

Soyou意地酒はどうなった、もう意地酒は飲んでいないのか、とぬかすやつ。ふん、おおきなお世話だ、飲んでいるに決まっているだろう、いちいち書くのがめんどうなだけだ。毎日毎日どんどん意地酒だ。

ま、午前1時の酔いどれ便を期待しているやつもいるらしいから、たまには相手をしてやろう。

でも、なんだか書くのがめんどうだから、今夜は画像を一枚。これは、調べるといつごろの撮影かわかるのだが、めんどうだから調べない。たしか1990年ごろの晩秋の写真だ。

コレどこか、わかるひと、いたらうれしい。ここ見えるかぎり、画面におさまらないほど左右に広がっている大地、ほとんど、かつて平成の糞大合併前は、熊本県蘇陽町というところだ。いまは山都町の一部。

阿蘇山は、デカイ。北側が観光で有名だが、ここは外輪山の南東側。遠景右端の特徴のある山塊は根子岳だとおもう。とにかく雄大な景色。だいたい標高600mから800mぐらい。だから雪が降る。

写真を撮っている位置は、鏡山。と聞いて、ああ、あの西南戦争のとピンときたひとは、えらい。そうなのだ、チト判別つきにくいが、左手、写っていない位置に薩軍と官軍が戦った馬見原がある。蘇陽町の集落は、この大自然のなかにパラパラと散らばった感じであるなかで、馬見原は唯一商店街らしいカタチを成している。むかしから交通の要衝だった。

そこでいったんは官軍に勝った薩軍だが敗退し、鏡山で戦いながら、この背後の宮崎県へ逃れたり、とにかくコツゼンと姿を消す。そして、コツゼンと鹿児島に姿をあらわすのだ。

鏡山から熊本県と宮崎県境の山づたいに鹿児島まで抜けたという話だが、現場に立ってみると、とても深い山で、そんなことできるかいという感じだ。椎葉村のほうまで、クルマで行ったこともあるが、クルマでも大変なところだ。しかし、地元の林業家に聞いた話では、不可能ではないらしい。

とにかく、この地は、いろいろオモシロイ。見えているところは、台地のようなアンバイだが、これが分水嶺なのだ。ふつう分水嶺というと、谷川連峰のように、キッパリと水脈をわけるように聳えていることがおおいが、ここはこのように台地で、宮崎県側に流れる水脈と熊本県側に流れる水脈がいりくんでいる。渓流がいりくみ、ところどころで地下水脈が露出し、水が地球の壁の割れ目から噴き出しているようなところが数か所ある。

そして、右側、杉林の上あたりの位置に、古事記・日本書紀に名前が出てくる五ヶ瀬川の上流、そこに蘇陽峡とよばれる景勝の地だが交通不便のため観光客が来ない、雄大な渓谷がある。蘇陽峡ときいて、ああ、あの三角寛『サンカの研究』に出てくるサンカの風呂跡があるというところか、とピンときたら、うれしい。『サンカの研究』は眉唾虚構といわれるけど、ウソでもよい人里を避け山に生きるサンカのロマンを信じたくなるところだ。

それからそれから、まだあるが、やめておこう。しかし、おれはどうでもよいことを、いつまでも忘れないで覚えているな。なにしろマーケティングプランナーってのは、関係なさそうなどうでもよいことでもよく調べるものなのだ。

こんな山奥でマーケティングプランナーが必要だったのか。さあね、必要だったから行ったのですよ。なんだかんだで8カ月ぐらい滞在したか。最後は移住するつもりだったが、その計画は頓挫した。

で、ここは、標高600mから800mぐらいだから、ふつうに農作物を栽培しても下界より害虫の発生がすくなく低農薬ですむ。無農薬栽培がやりやすい。それから、分水嶺の水源地だから、いい水が豊富。が、しかし、よいことばかりではない、阿蘇山の火山灰地なのだ。阿蘇が爆発すると灰が降る。生きていくには厳しい土地だ。

ああ、こうやって書いていると長くなる、やめた。

この画像をのせるのは、明日か明後日あたりに書くことに関係があるからだ。鏡山の真下に大きな道路が走っている。左下を注意深く見れば、ちょっとだけ一部がわかる。この道路は、熊本市から熊本県を東へ横断し、阿蘇山南側のカルデラのなかをとおり、写真の左上あたりにあるはずの高森峠から蘇陽に入る。そして台地を突っ切り、手前の杉林の下を左から右へまわりこむと宮崎県五ヶ瀬町。そこを抜けると高千穂へいたる。おれが写真を撮っている背中は、もう五ヶ瀬町だ。いまあげた地名の一帯は、神話伝説の宝庫だ。幣立神社をはじめ、すばらしい神社がたくさんある。

ここを、去る2月某日、『四月と十月』古墳部の一行が通ったのだ。おれは、故郷で雪まつり中学同級生と飲む会があって、残念ながら参加できなかったが、今回の古墳部活動は高千穂の夜神楽を見学することだった。おれは、この地にいたとき、4回ほどそれを観ているし、知っているひともいる土地なのでゼヒ行きたかったのだが。

で、その報告が載った、『四月と十月』の最新号がきのう届いたのだ。ってことで、やっと話が本題の結末になったところで、あとは続く。『四月と十月』、今回もオモシロイ、刺激的だ。

とにかく、一度このへんに行ってみることをオススメします。ああ、けっきょく長くなった。よく書くなあ。

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