« 「古本暮らし」で「人生派」を考える | トップページ | たまたま入った食堂が »

2007/05/13

「こほろぎ嬢」18日まで、下北沢の憂い

2007/05/07「コナモンと汁かけめしの出合い」にコメントをいただいている、山崎邦紀さん脚本の映画「こほろぎ嬢」(監督は浜野佐知さん)は、正月に公開ロードショーをやった下北沢のシネマアートンで今週18日金曜日まで、アンコールモーニングショーをやっている。午前11時から。

もう平日だけになってしまったから、平日の午前11時から、どんな人たちが見に行くか。きっと昼酒を飲める人たちだろう。昼酒やめて「こほろぎ嬢」を見に行くか。

そもそも、客の入りに一喜一憂しているわりには、告知が徹底してない。おれなんぞは、大阪の公開はいつかと気にして、といってもそれほど熱心に気にしていたわけではないが、できたらここに紹介したいとおもって、山崎さんのブログをときどきのぞいていたのだが、ながいあいだ更新もなく、そして、トツジョ、去る4月23日だが「はて面妖な十三~『こほろぎ嬢』大阪ロードショー」の記事が載った(クリック地獄)。

山崎さんから見た大阪の十三の面妖ぶりが画像入りで、とてもオモシロイのだが、これ、映画のほうはロードショーが終ったあとで、映画館がある十三の話なのだ。なんとまあ、事後報告じゃしょうがねえだろう、映画の客を集める気があるのか。

そうおもっているところへ、愛人8号(7号ではない)からメールがあった。下北沢のシネマアートンへ「こほろぎ嬢」を観にいきますと。えっ、また下北沢でやっているの、そんなこと知らなかったぞ。そりゃまあ、どこかでチェックしていればわかるのだろうけど、山崎さんのブログに告知がないなんて、まあ、あのひとらしいというか、さすが日本のドブロフスキー?といわれる大物だ。それなら田舎の消防団のハッピを着て映画館のまえでウロウロしながら客の入りを心配せずに、酒場で酒飲んで悠然としていればよいものを。とおもって、愛人8号にはメールで山崎さんへの伝言を頼んだのだった。こんな内容。

こほろぎ嬢、またやっているとは知らなかった。
ヤマザキクニノリは宣伝がヘタだなあ。
自分のブログにも、そんなこと書いてないし。
明日、たぶん会場にいると思うから、
(宣伝を徹底してやってないのに客の入りに一喜一憂しているはず)
見つけたら、そういっておいてください。

彼女は、山崎さんに、この携帯メールをそのまま見せたらしい。その日は、ちょうど浜野監督が本業?のエロ映画の撮影で挨拶ができないので、山崎さんが挨拶をしたとのことだ。ま、その日のこと、そして、なぜブログに告知をできなかったかの、ながーい言い訳を、山崎さんは、きのう12日にブログに書いた。「『こほろぎ嬢』下北沢リターンズ~エンテツ大兄へ」というタイトル。(クリック地獄

その長い長い文章を最後まで読むと、最後のほうにいたって、このリターンズが今週の18日金曜日まであることがわかる。「これから一週間、浜野監督の登板する13日(日)、14日(月)、最終日の18日(金)を除いて、わたしが舞台の袖から挨拶することになっている。モノは試しで、一度聴きに来てもらいたいものである」と書いてあるのだ。この長い文を、みな最後まで読むものとの自信があるらしい。

しかし、たしかに、ながい文章だがオモシロイ。酔っ払って自転車で転がりヒドイめにあったこと。それがブログに告知を載せられなかった原因になったらしい。「5月4日が、映画『こほろぎ嬢』のパンフレットに、尾崎翠全集の書評(1980年)を収録させていただいた、吉行理恵さんの一周忌」にちなんで、吉行あぐり編『青い部屋』のこと。それに符節をあわせたように映画「こほろぎ嬢」アンコールショーが5日からはじまること。「このところ『こほろぎ嬢』の上映に関しては<mixi>の「尾崎翠『こほろぎ嬢』製作上映」コミュや「浜野佐知」コミュを中心に、せっせと広報してきた」こと。ところが「お金を使った宣伝を打てない以上、今回は<mixi>という親密な閉じられた仮想空間から出て、ブログという開かれた地平に出てみよう、と考えたのだが、バカげた大転倒のおかげでポシャッてしまった」というわけだ。

そして、「シネマアートン下北沢が入っている鈴なり横丁。下北沢の再開発計画によって、存亡の危機に立っている」ことが書かれている。そうなのだ。一年前ぐらい、そのこともからんでおれは下北沢であったシンポジウムに出たのだが。ま、もう、この話をしてもしかたないか。下北沢については、それが「繁華な街」の宿命なのかもしれないが、表層的なイメージで語られ流され、この鈴なり横丁も含め、そこにどのような蓄積があるかなんか、あまり語られたことはない。見かけの華やかさや欠陥をネタにするような話ばかりが流通する。街や店を知ったかぶりで語る連中が多すぎるのだ。

ま、ま、とにかく山崎さんの話は、それでやっと愛人8号と会ったときのことになって、それから、おれと会ったときの話になって、そこでナゼか、エロ映画撮影現場での「ハヤシライスの呪いなのだ」になる。これ、汁かけめしだからか。いや、この話がオモシロイ。

日本のドブロフスキーという、ドブロクとウイスキーをあわせたような名前と思い込んでいたが、そうではなかった。よく調べたら「タルコフスキー」らしいが、どのみちおれは知らない著名な人物のようであると褒め上げる女たちがいるらしい(この映画は、どうも女にウケがよいようだ)、山崎邦紀さんが脚本の「こほろぎ嬢」。今週18日まで、毎日午前11時から。よろしくね~。

けっきょく山崎さんの「『こほろぎ嬢』下北沢リターンズ~エンテツ大兄へ」は、挨拶が上手になったような気がするから、「モノは試しで、一度聴きに来てもらいたいものである」ということらしい。ふん。

シネマアートン…クリック地獄


当ブログ関連
2007/01/04「『こほろぎ嬢』お正月公開でも見に行くか」…クリック地獄
2007/01/16「形而上と形而下をふらふら」…クリック地獄
2007/02/12「「そして切ない「愛情料理」」に讃辞が」…クリック地獄

|

« 「古本暮らし」で「人生派」を考える | トップページ | たまたま入った食堂が »

コメント

それはそれは、その愛人連合とやらは、とりあえずヤマザキクニノリさんの役には立ったようで、なにより。

きょうは、さきほどブログに、はすみふぁーむの紹介をしました。

投稿: エンテツ | 2007/05/17 13:49

こほろぎ嬢、行って参りました。
愛人8号様から、チケットがあまっているのでいかがですか?と連絡をいただき、それはそれは、と感謝していただいたのです。
エンテツ様の愛人連合は、とても美しい関係を保っております。

投稿: まりりん | 2007/05/17 12:28

どーも。おれもブログの文は長いし、ひと前での話はうまくないし。もともと上手にまとめようという気もない、向上心ゼロ。文の方は書いていて自分で興がなくなるとやめちゃうし、話のほうは時間が来ると途中でもやめてしまうという、テキトウにすごしてコンニチのトシになりました。

しかし、あのハヤシライス、洗い物が大変そうだけど、うまそうですねえ。脂ぎったものを食べながら脂ぎった映画をつくるんですね。いいなあ。

投稿: エンテツ | 2007/05/14 14:00

盛大にご紹介いただき、感謝に堪えません。わたしの長たらしいブログを要約していただいたのは、きっと最後まで読む人なんか皆無であろうというご配慮からでしょう。わたしが人前で話すのが苦手なのは、こういう回りくどい書き言葉を、そのまま話し言葉にしようとするためだと思われます。エンテツさんの「映画館のまえでウロウロしながら客の入りを心配せずに、酒場で酒飲んで悠然としていればよいものを」というご指摘を噛みしめながら、わたしはそんな大物ではないと、改めて思い至りました。「愛人8号(7号ではない)」さんに、よろしくお伝えください。

投稿: ヤマザキ・クニノリ | 2007/05/14 11:41

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30930/15053983

この記事へのトラックバック一覧です: 「こほろぎ嬢」18日まで、下北沢の憂い:

« 「古本暮らし」で「人生派」を考える | トップページ | たまたま入った食堂が »