『汁かけめし快食學』が3000円?そして「ごはんにドレッシング」。
午前1時過ぎの、酔いどれ深夜便だ。愛してるよ~。二日酔いでヨレヨレしていた身体が、酒呑むと元気になるというのは、アル中化が進行しているからだろうか。
ようするに「食生活」なんかより「情報」なんですよ、ってことで、消費的には売れないで絶版にされた『汁かけめし快食學』だが、このあいだ、アマゾンに一冊だけ古本が売りに出ていて、3000円の値段がついていた。おどろいたが、それがその値段で売れたのか、なくなっている。ランキングがあがっているから、売れたにはちがいないのだろうが、3000円で売れたのだろうか。
ちかごろ話題の商品に、キューピーの「ごはんにドレッシング」ある。ああ、ついに、か。という感じだ。『汁かけめし快食學』も書いたが、時代が動くとき「汁かけめし」なのだ。ワンプレートクッキングは、だいぶ前から、フランス料理でも、一つの潮流だった。丼物とは器が皿か丼かのちがいだが、この「ごはんにドレッシング」は、「サラダごはん」というコンセプトを提起しているのだけど、ワンプレートクッキングを意識した感じもある。つまりは、「コメのめし=主食」と「おかず=副食」という関係の境目をまぎらわす方向がみられる。
それはともかく、このていどのドレッシングなら、自分でいろいろ混ぜてつくれる。すでに、ザ大衆食では、「断固オススメ ゲロめし」や「タマネギとトマトのレモン汁辛子漬け」において、汁かけめしがサラダになる可能性にも触れている。時代が動く、これから、ますます汁かけめしはおもしろくなるだろう。『汁かけめし快食學』は、3000円の価値があるのかもしれない。おれは儲からないが。
おれにとっては、大衆食も大衆食堂も金儲けになっていない。消費主義的なアプローチではなく、生活的なアプローチだから、消費情報的魅力に欠けるのだ。したがって市場性は低い。ま、それぐらいは、わかってやっていることだ。なにせ、テーマは「生活のなかの料理」だからな。大衆食や大衆食堂を「金稼ぎのネタ」にしやがってと、妬まれたり憎まれるほど儲けたいものだなあ。ぐふふふふ。
「キューピー ごはんにドレッシング」…クリック地獄
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