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2008/03/10

農家数の減少だけで農業や食料の不安を語るのはマチガイ。

ちと、これだけ、書いておく。農家数の減少だけをあげて、将来の食料不安や食料自給の不安、さらに「食育」=「地産地消」=「国産翼賛」を煽っているひとたちがいるが、オカシイ。

現在、農水省が進めているのは、「効率的かつ安定的な農業経営」(食料・農業・農村基本法)をめざしての大規模経営の育成で、小規模経営の切捨てだから農家数が減るのはトウゼンだし、農家数の減少ほどは、経営耕地面積は減ってない。

昨年の農水省の統計でも、「経営耕地面積規模別農家数は、都府県では5.0ha以上の階層で1.9%増加し、引き続き規模拡大が進んでいる」とある(こちら)。5.0ha以上の階層だけ増加し、それ以下の他の階層は軒並み減少している。多数の小規模経営が、少数の大規模経営に呑まれているのだ。

大雑把な数字で捉えると、農家の減少は前年比3.6%ぐらいだが、経営耕作農地は前年比0.4%ぐらいの減だ。生産量の比較は、作付け面積によって変動があって難しいが、大規模化は「効率的かつ安定的」をめざしているわけだから、減少ということはないだろう。

農水省が、やりたいのは、「効率的かつ安定的な農業経営」をめざしての大規模化なのだ。そのためには、ほかは犠牲になってもよいということだろう。ということを、よく記憶しておくべきだと思う。

農業問題や食料問題を語るなら、農水省の統計ぐらいは調べておけよな。

それでは、新規就農の促進は、なんのためか?  この矛盾は、なにか。いやはや、官僚の腹黒さに負けないためには、彼ら以上に腹黒くならなくてはいけませぬ。

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