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2008/08/29

大阪・庄内、お好み焼「パセミヤ」。

Oosaka_pasemiya_menu近づいてきた北九州行きは、このひとがいなかったらの『雲のうえ』は生まれなかった、あの『雲のうえ』をプロデュースした中原蒼二さんのプロデュースで、おもしろい試みをやる。この件については、9月10日ごろに、当ブログで、なんらかの報告があると思うので、ごらんいただきたい。きょう、そのプランの概要もメールで届き、これはオモシロソ~と、頭のなかは、ますます北九州モード。だけど、もうすぐ9月1日で、『ミーツ・リージョナル』10月号が発売になるから、大阪モードが盛り返し、ミックス状態。

きのうのエントリー「大阪、ダイビル140Bの「140B」」で書いた江弘毅さんは、『「街的」ということ――お好み焼き屋は街の学校だ 』(講談社現代新書) の著者だ。おれの大阪のことも北九州のことも「街的」が大いに関係するのだが、きょうは「お好み焼き屋」のことを書く。街の学校だぞ。

8月6日は大阪に取材で泊まり。すでに書いたように、夜は鶴橋で焼肉宴会。泥酔明けの7日、これまたすでに書いたように、十三で立ち飲み。あまり飲みすぎず、食べ過ぎずにいたのは、ここ、お好み焼「パセミヤ」へ行くためだった。

パセミヤは、大阪市ではなく、大阪府豊中市庄内西町2-23-23 グルメシティ庄内店一階専門店街内にある。十三から阪急宝塚線で二つ目の庄内駅が最寄だ。

お好み焼「パセミヤ」のWebページ…クリック地獄
パセミヤの二代目若旦那、よっちゃんのブログ「Art de Faire」…クリック地獄

を見ていると、おしゃれで、グルメで、住所には「グルメシティ庄内店一階専門店」なんてあるし、おれなんぞは近寄りがたいイメージだ。しかし、「パセミヤ」のWebページには、「おかん 大阪のお好み焼き屋には絶対欠かせません」とコメントがついて、おかんの写真があるのだが、どう見ても、下町のおかんだ。とにかく行ってみよう、なんの、おしゃれグルメな店だとしても、おれは恐れはしない。

てな、ことでもなく。よっちゃんは当ブログの読者で、しかも江原恵さんの著作をよく読んで理解も深い方だ。それに以前、入谷コピー文庫から出た、おれの『現代日本料理「野菜炒め」考』を一冊、どなたにでもわけますと、このブログで告知したとき、すぐさま応募くださって、差し上げた。さらにそのお礼にと、名だたる清酒「秋鹿」の高級酒を送ってくださった。どう考えても、おれにはまったくソンのない方なのだ。恐れる理由がひとつもない。

Oosaka_pasemiya_syonai庄内は、初めてだ。駅のそばから始まるアーケードの商店街は、大阪の各地にある、東京の北区あたりの、下町風商店街とあまりかわりない。ただし、アーケードにぶらさがる看板に「楽しくて、庄内」とあるあたり、やっぱ大阪だよなあと思う。東京の根っからの下町人種にもダジャレ好きは少なくないが、商店街の宣伝という舞台で、こうはやらないだろう。なーんてニヤニヤしながら、この通りをズンズン行くと、すぐ右に入る路地というか、そこがグルメシティ庄内店一階専門店街だ。こぎれないな二子玉川風ショッピングセンターのなかの、こぎれいなパセミヤを想像していたおれは、ふつうの家並みの街場な暖簾がさがる間口一間ほどのパセミヤの前に立って、じつはアンシンした。やはり、もし、やはり、アートフルなイマ風なおしゃれな店だったらどうしようとキンチョーしていたのだ。

13時半ごろ、店に着いた。
いや~、ほんと、こじんまりとした、家族でやっている、着飾らない、生活感街場感ただよう、いいお店なんですよ。
商店街の雰囲気がそのまま続いているような、長靴や下駄履きでもよさそうな、おかんな店です。

Oosaka_pasemiya_yaki01で、話は、とばす。お好み焼って、昨年の北九州でも食べたし、いろいろなところで食べたけど、おなじ、というものがひとつもない。ぜんぶ、表情も中身も、ちがう。そして、このパセミヤも、またこれまでに味わったことのないテイストのお好み焼だった。

注文は、豚・イカ玉にネギ増量タップリだった。自分が座ったテーブルの鉄板で焼いてもらうのだが、ほっこらとした焼加減、外はかたく焼きあがっているのに、口に含むとホロッと崩れてくるかんじに仕上がる。

たとえば参考だが。下の画像は『雲のうえ』5号にも載った北九州の、お好み焼の人気店「山田食堂」のネギ焼だ。ここは、全部ではないかもしれないが、ほっこりではなくて、押し付けるように焼く。押し付けるための、ステンで出来た丸い道具もあるぐらいだ。

Kitakyu_ymada_okonomiま、お好み焼に詳しいひとはたくさんいるから、あまり能書きは書かないにしよう。ただ、ずいぶんいろいろ「お好み」があるということであり、「お好み」の意を、具の選択だけではなく、その焼加減などすべてを含めて考えるならば、「お好み焼」は、広く深い食べ物なのだと、あらためて感じ入った。そして、ソースも含めて、そのあがりによって、酒類との相性もさまざまに可能なのだなあ。

ま、とにかく、パセミヤへ行って食べてみてください。よっちゃんは、そのブログからも、大変な研究熱心であることは、わかるし、おれみたいにズボラな人間でも、これはじつに繊細なお好み焼だということがわかる。

ともあれ、よっちゃんは江原恵さんの著作を、よく読んでいることはブログでも知っていた。話は、自然に、江原さんのことや著作のことになった。江原さんの本を読んでいるひとには、ときどき出合うことがあるが、たいがいサブカル系的関心の「本読み」の方であり、料理の現場の方は少ない。江原さんの本は、実際はクロウトじゃないとわかりにくい内容があるから、料理の現場の方と話すと、そのへんの話ができて楽しい。いろいろメニュー外のものをいただきながら、赤ワインなども飲み、いい酔い加減のなかで、またたくまに帰らなくてはならない時間になった。もっと話していたかったなあ、と、やや後ろ髪をひかれる思いで、パセミヤをあとにした。

よっちゃんのブログに「エンテツさんとの語らい」と、その日のことが書いてある。…クリック地獄

どうもありがとう、よっちゃん。また会いましょう。

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