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2008/09/17

百姓になって3年、毎日出荷の休日なし愛媛・西条市「有機菜園 藤田家族」。

きのうの続き。

藤田家族の住まいは、伊予西条駅から3キロばかりの西条市飯岡にある。もとは農家の一軒家を借りている。

「有機菜園 藤田家族」の様子を、おれが聞いた話と、『土と健康』2008年3月号(日本有機農業研究会)に藤田さんが寄稿した「毎日出荷の休日なし農家」から、まとめてみよう。

飯岡は、市の中心部で18歳まで暮らした藤田さんにとっては、隣の小学校区。「大阪・泉州生まれの妻と神奈川・三浦半島で生まれ育った子ども二人にとっては未知の土地。その市街から3キロほどの緩やかな丘陵地に約8反の田んぼを預かり、自給用の米と露地野菜をあれこれ少しずつ作ってはあちこちに売る暮らしがなんとか定着してきた」。

「就農後すぐに始めた野菜セットは友人・知人の多い首都圏や関西が約半分を占めるが、菜園全体の出荷量の約7割は市内(人口約12万)で消費・購買されている」。

遠く離れた大消費地依存の経営とはちがう姿がみられる。有機栽培経営にとっては望ましいことだろう。有機栽培ものは、たしかにうまいけど、それをうまいうちに食べてもらうには、近隣消費が望ましい関係がある。有機栽培も追及しないで「地産地消」だけ謳うのは片手落ちだろう。

ただし、近隣消費に対応するには「土日祝日なし、雨雪台風関係なし、声が掛れば即出動の出荷体制である」。実際、藤田さんは市内配達で忙しそうだった。

「県内でも珍しく人口が増えており、マンションや郊外型店舗も新設が続く西条は、土の匂いのしない大都市とも、人の気配のない過疎地とも違う。「野菜はみんな家の畑で作ってる。有機だからって高く買う客がいるのか」。逆に「有機農業なら、もっと山奥がいいのでは」……。そんな問いは外からも、そして自分の中にもあった」

市の中心部の商店街は、かなりの衰退ぶりだったが、そこ以外、全体的には、そんなに「落剥」の気配はなく、落ち着いた暮らしやすそうな印象だった。

「しかし、始めてみればお客さんはいた。生産者の顔が見える、新鮮な、"安心・安全"な野菜や食べ物が求められる土壌は、先輩たちが作ってくれていたのだと思う。もちろん販路開拓は簡単ではない。売り先が1軒増えるのは、本当に何かの偶然やありがたい出会いから。作れば売れるというほど現実は易しくない。だけれど種は播かなきゃ芽は出ない、始めなければ始まらない。3度目の温床づくりで落ち葉を踏み込みながら、そんなことをまた思っている」

とりあえず、きょうは、こんなところで。
って、ほとんど藤田さんが書いた引用でおわった。
ちょっと忙しいものでね。

08_hujita_hatake「藤田家族」の畑。白い建物は小学校。小学校の左手の家の周辺の畑は違うが、小学校のところまであたりと、左手の画像からはみだしている奥までが藤田さんの耕作地。この夏、熱暑と降水不足に悩まされ、枯れてしまったものや、草とりが追いつかず草が野蛮にのびた畝もある。きのうのエントリーで藤田さんが写っている画像は、草が野蛮に伸び放置プレイ状態の畝の中に、もともと植えてあったゴーヤが実をつけ、熟れて種まではらんでいるのをみつけ、藤田さんがなんでかよろこんでいるの絵なのだ。藤田家族の畑は、ほかに2か所だったかな?

08_hujita_yama_2その畑を撮影したあたりから、畑と反対側を望んだ景色。西条市は四国山脈と瀬戸内海のあいだにあるのだけど、藤田家族の菜園は山側に近い、そして海に近い西条市街地にむかってくだる、緩やかな傾斜地にある。ハスの畑は藤田さんではなく、そのむこうに国道があって、国道のむこうの旧道らしきに家が連なっている。そのあたりに藤田さんの借家があり、そこと国道のあいだにも、藤田家族の畑がある。

08_hujita_sosui畑横の道路の疎水。きのうのエントリーからリンクがあるザ大衆食のページに書いたが、西条市は湧水が豊富なまちで、飲めるきれいな水が、あちこちで湧いている。疎水にも、飲めそうなほどきれいで豊富な水が、音をたてて流れている。でも、畑には、降水が必要なのであり、豊かに流れる水をながめながら、天をにらみ「雨が降ってくれないかなあ」と胃が痛む思いをするらしい。

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