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2008/09/18

藤田家族の有機菜園だより。

さらにまた、きのうの続き。

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藤田さんのブログにも載っているが、藤田家族では「藤田家族の有機菜園だより」というのを発行している。手書き、手づくりだ。おれが頂戴してきたのは、2008年8月~9月 vol.23。

トップ記事の見出しは「記録的な少雨の夏に畑は乾燥極まる」。画像で読めるだろう、本文には「茄子、ピーマン、オクラなども大きくならず、畑によっては樹そのものが枯死するものも出ています。水やりには限度があり、出荷も野菜セットに注力してなんとか量を確保しています。ま、いつかは降ってくれるでしょうが、それまで我慢比べ!?」

おれも畑で枯れた樹をみてきた。月刊経済誌『グローバルヴィジョン』10月号に藤田さんの寄稿がある。そのコピーも頂戴してきたのだが、「農のある暮らし」で「自然とたたかう」という見出し。

朝4時台に家を出て田畑の仕事、もどってきて野菜セットづくり、また田畑にもどり「日没後の暗闘での水やりを終え帰宅すると8時近い。子どもたちもバレーボールの練習で同じ頃に戻り、家族みんなで遅めの晩ごはん」といった感じで、日記風に暮らしぶりを綴っている。

そこにも少雨のことが書いてある。「午前中、野菜セットづくり。ほんの2~3週間前までは出荷し切れないほどたくさんの実をつけた茄子やトマト類が、急に勢いを失い、セットの数が多い今日は胃が痛くなりそうな分配の作業」「畑の野菜にとっても試練である」「うちの菜園では基本的に畑の水やりはしない。昨年も一昨年も暑い夏ではあったが、台風も近づき、それなりの雨量があった。研修先でも灌水は皆無に近かったのだが、今年のような乾いた夏が繰り返されるようだと厳しい」「「夏には夏野菜を」とたっぷり作付けたはずが、乾燥で品薄となり心苦しい。しかも暑さで傷まないよう冷蔵の宅配便で送るのだから、「自然にさからわず」「省エネで」という有機農業も、わかってはいるけど、自然とたたかう面が大きいことを痛感する」

なかなか発芽しないニンジンに水をやった。「しかし、逆に水を得て次々と芽を出す草を見ると、連日の骨折りが徒労に終わらないかと心配になる」

そんななかで、手書きでつくられる、「藤田家族の有機菜園だより」だ。

「秋冬野菜'08-'09気持ちだけオーナー 大募集」の記事。「ある野菜の生育のようすを気にかけてくださるだけの気持ちだけオーナー。援農不要、会費不要、名のりを上げるだけでOKです。野菜セットのお客様か、一度だけでも畑を見に来て下さる方が対象。初収穫時に1パック無料贈呈します。大根、人参、キャベツ、レタス、白菜など多種あり。詳しくはお問い合わせください」とある。近くに住んでいたら、気持ちだけオーナーも援農もやりたいところだ。

裏面には、ブログにも載る「畑のめぐみをそのままに 藤田家族の食卓から」や、「稲刈り援農募集!お子さん連れもどうぞ!!」などの記事。

西条市は、二毛作ができる温暖な気候で、たいがいのものはなんでも作れるのだそうだ。だけど、なんでもできるということは、なにか特徴のあるものが打ち出しにくい。そういう悩みは、この春の食とまちづくりの取材でも、ほかの地域で聞いた。いま情報社会では、なにか柱になる一本を持たないと、やりにくいという面があるのだな。

それは、個別の農家にとっても、同じことがいえるようだ。藤田家族も近隣消費の野菜セットが基本ではあるけど、就農から3年すぎて、なにかあるていどまとめて出荷ができる特徴あるものを待ちたいと藤田さんはいっていた。経営の安定のためにも、そうなのだろう。

当面まあまあ成り立つのだが、先を考えるとこれだけではイケナイという、似たようなモンダイは、あり方はちがっても、たいがいのところにある。存在のための、なかなか難しいモンダイなのだな。

西条市あたりは、藤田家族のような家族経営や、兼業経営の、少量多品種生産が、アンガイあっているのかもしれないし、これからはとくに、土地と歴史によって、かなりやり方が異なってくるだろうし、ちがわなくてはいけないような気がするのだが…。兼業も、あり方がさまざまで、地域内の企業に従事するのが一般的だったし、自営的なものでは観光農園みたいなのはよくあるけど、近頃は飲食店やケーキ屋や豆腐屋など自衛的ともいえる自営的兼業というか…。

まずは、西条市や周辺にお知り合いがいたら、藤田家族のことを教えてあげてください。
そうそう、西条市には、藤田さんのような新規就農の方が、40数世帯ほど?いるような話だったとおもう。

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