« 祝、「はすみふぁ~む」のニック蓮見さん東御市議にトップ当選。 | トップページ | 今日もまた。 »

2008/12/07

農地消え、アートな農協栄える?

Higasiomiya_nokyo0036日、食に関係する二つのニュースがあった。一つは「三菱商事がイオン株式5%程度取得へ、筆頭株主に」、もう一つは「従来型の公共事業ではなく、脱温暖化の事業で「緑の雇用」を創出しよう――。オバマ次期米大統領も訴えて話題になった「グリーン・ニューディール(緑の内需)」構想の日本版を、民主党がまとめた。エネルギー転換や農林漁業再生により、250万人の新たな雇用創出をめざす」というものだ。民主党のは、ま、「絵に描いたもち」とはいわないが、アドバルーンだろう。

Higasiomiya_nokyo001東大宮駅からウチまでのあいだに、ところどころ畑が残っている。宅地化のあいだに残った畑だろうが、農地の宅地への転換が以前にくらべ容易になったいま、いつ家が建つかわからない。

そして東大宮駅周辺で、もっともアートな建物というと、西口からすぐの農協なのだ。なるほど、悪くないデザインだとおもう。とくにこれが、田園の風景のなかにあるなら、悪くないとおもう。だけど、農地を宅地化するのとひきかえに、このような建物が建つことになった。にちがいない。農協自身が、農業の力ではなく、不動産屋金融屋的な力で、アートな建物を手に入れた。なかなか複雑な、コンニチ的、農業と農協とアートの関係が、ここに見られる。と、おもいながら撮影した。

Higasiomiya_hatake002東大宮駅からウチまでのあいだにある畑の一つだ。先に見える紅葉した木がある公園の左側には、もっと大きな畑がある。その片隅では、大きなパラソルをたて、なにかの上にベニア板らしきを置き、畑でとれたての野菜を並べて売っている。きょうも前を通ると、おばさんが畑を掘っていた。おばさんは、まちがいなく、農業をしている。サインペンで「無農薬」と書いたダンボールがパラソルの柄にぶらさがっていた。「売店」には里芋と、里芋の茎がたばねたのがあった。里芋の茎のキンピラなんぞ、もう何十年も食べてないなとおもいながら立ち止まって見たが、買って作ろうという気はおきなかった。里芋の茎の味噌汁を、めしにかけてくうとうまいんだがな、とおもったが、買って作ろうという気はおきなかった。

だから、農地は消え、アートな農協は栄える?のだろうか?

大商社と大手流通業者が組む動きは前からあった。それは胃袋と食が大商社に深くからめとられる不吉なことだけど、大商社は、農協のように農地までを支配的に「所有」してはいない。農協は、間接的に地主であり、よって不動産屋であり、金融屋であり、大商社である。農林中金は、前の不良債権モンダイに懲りず、またもや大増資をしなくてはならない事態らしい。大雑把な話、政府から出た各種の農林補助金、つまり税金は、農協を通して回収され「私有財産」となり、農林中金を通して金融賭博場で博打をはる資金になる。あるいは、手厚い農林補助金を推進する政党を支援する資金になる。かくて、損をしても、誰も損をしたとはおもわない、責任もとらない、シアワセな博打が続き、そのあいだに確実に農地は減る。もっとも、農地の減少は、イコール農作物の減少ではないが。いわゆる「農業の衰退」は、農協の不動産屋金融屋体質にあるという見方をしてみることも必要かも知れない。人びとの胃袋と食を担保にとって、勝手なことをしている連中がいるのだな。そういうところに税金をつぎこんで、農業は再生されるのか。

東大宮を歩き、宅地のあいだの畑や見沼たんぼ、アートな農協の建物を見て、そしてホルモン焼きをほおばりながらホッピーでも飲み、俺は「うまいもの好き」「酒好き」のグルメだから知ったことじゃねえよとうそぶくのも、いいだろう。

|

« 祝、「はすみふぁ~む」のニック蓮見さん東御市議にトップ当選。 | トップページ | 今日もまた。 »

コメント

こちらこそ、ご無沙汰しています。引っ越したのに、転居先の住所など連絡しないままですみません。きょう『オルター』が旧住所から転送されてきました。

初めて見る雑誌ですが、なかなか気合の入った企画、奥付を見ると、五十嵐さんも企画協力なのですね。じっくり読ませてもらいます。なにやら「抵抗食」というのも、おもしろそうで。

このあいだの「こころのたね」に書かれていたことでお聞きしたいことや、チト企画アイデア段階でご相談したいこともありますので、ぜひイッパイやりたいですね。

こっちに越してきて、毎日なくなりそうだけど耕されている畑を見ていると、いろいろ考えちゃいます。けっきょく、農業と都市のモンダイは一朝一夕に簡単に解決できるような政策はなく、要は関心を持って考え続けるような場があるかどうか、かな、という感じがしています。農へのあこがれ、都へのあこがれ、その「交流」ということではいろいろあるようだけど、両方を混ぜ合わせて考えるという場は、あまりないようで。ま、そういうことも含めて。

転居先、電話番号も変りましたので、メールでお知らせします。

投稿: エンテツ | 2008/12/09 17:13

お久しぶりです。
深いですねぇ。根深いですねぇ。
いろんなシステムの無理が凝縮されちゃった風景のように、直感的に思います。
全然どうしたらいいかとかわかんないですが、サイアクなことを回避する、ぐらいなことはできたらいいんですけどね。いや、そんなこともかなり困難か。
ともかくも、いろいろ考えてみたい風景ですね。

分野違いですが、こないだ、いろいろ関わった雑誌を編集のほうから送っていただきました。
また近いうち一杯やれたら、そのときにでも。

投稿: yas-igarashi | 2008/12/09 10:53

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 祝、「はすみふぁ~む」のニック蓮見さん東御市議にトップ当選。 | トップページ | 今日もまた。 »