« サバ缶の居場所。 | トップページ | 寒中見舞い葬式結婚「春の雲」。1909年生まれ、生誕100年。 »

2009/01/20

サバ缶料理もサル料理も、行き着くところは汁かけめしか。スウェーデンの「国民食」。

きのうとおとといのエントリーのサバ缶料理とサル料理の続きというか補足というか。

「コンさんが、なんだか山形のほうの、うどんにサバ缶をつかう話をしていたが、忘れた」と書いたら、コンさんからメールがあった。「ひっぱりうどん」という名前で「山形にいた頃に同僚から教わり、よくやりました。うどんは、乾麺のほうが合います。生麺だとやわらかすぎてしまうのです」と。そして、サイトを検索してわかりやすいかなという二つを教えてくれた。

一つは、「関心空間~ひっぱりうどん~」
http://www.kanshin.com/keyword/318078
「ひっぱりうどんとは、山形の郷土料理。お鍋を囲んでうどんを茹で、ゆであがったうどんを皆でひっぱりだしながら納豆、生卵、葱、醤油をベースに鰹節とか鯖缶、鮭缶などを混ぜたタレにつけて食べる、冬のあったかメニュー」とあるのだが、このタレ、ゲロめしを連想させるではないか。いいぞいいぞ。

んで、もう一つ。コンさんが「見た目がゲロ飯(私は未挑戦)っぽいですが、これもまたうまいと思います」と推薦したのが「ユクフムの摘み草料理でエコロジー生活 料理を考えながら「残りご飯」から「家計」「環境問題」まで、いろいろです。」というブログの、 「引っ張りうどんから生まれた「サバ納豆ごはん」」なのだ。
http://www.i-apple.jp/yukufumu/2008/05/post_265.html
「山形のほうで特有のうどん食べ方で、サバの水煮缶と納豆を混ぜた物にうどんを絡めて食べる食べ方があるそうです。何度か、試しましたが。見た目は、良くないですが、なかなかクセになる味で美味しい食べ方なんです。

これは、ご飯にかけて食べても美味しいに違いないということで実際に試してみました。サバ缶の大きさもあるので二・三人分の納豆に水煮缶加えて混ぜ、付属のしょう油タレを加え、長ネギをちらします。ゴマなど加えてもいいかもしれません。良く練って、粘りけを引き出します。うどんの時にはめんつゆでもう少しのばしますが、あまり手を加えずに作りました。」

おおいにナットク。

「サバ缶サバイバル・プロジェクトの交流パーティー」では、ほかに、椎名誠さんが、『哀愁の町に霧が降るのだ』か何かに書いていた、サバ鍋(たしか、サバ缶とキャベツかハクサイなどの野菜だけの鍋だったと思う)も話題になっていたが、とにかく、それだって、最後はめしにかけて食べるとうまい。

ようするに、おれは、サバ缶料理は、汁かけめしにいたることを言いたいわけだ。

ザ大衆食「ゲロッ、週刊朝日、表紙は紀子さま。猫めし特集に、おれとゲロめしが、卵かけごはんや猫ひろし&小泉武夫と揃い踏み。」にも紹介してあるが、東京農大の小泉武夫さんは、アチコチでサバ缶をめしにぶっかけて食べるのが好物だと書いている。サバ水煮缶をめしのうえにぶっかけ、醤油をかけるだけ。…クリック地獄

そうそう、以前にサバカレーというのが流行った。あれだってサバ缶でやれるだろう。たぶんネギバターにカレー粉をたっぷり使うとよいかも知れない。これだって、めしにかけてサバカレー、汁かけめしだ。

そしてそして、サル肉料理だが、おととい書いたように、これはチンジャオロースーの牛肉細切りをサル肉細切りにした料理、といって差し支えない。これだって、なかなか濃い味付けで、めしにかけるとうまそうだなあと思ったものだ。ま、たいがいの中華は汁ごとめしにかけるとうまいのだな。

書き忘れたが、サル肉の味について。こういう初めて食べる肉の味は、お互いに共通して知っている肉の味と比較しながら話すことになる。つまり、ブタ、ウシ、トリとの比較だ。で、ま、だいたいのところ、肉の色もそうだが、ウシの肩あたりに近いかなということになった。硬さといい、オーストラリア産のウシの肩あたりか。

スウェーデン人のヤーンさんは、素っ気なく「これは筍の味ですよ」と言った。チンジャオロースーには、たっぷりの筍が入っていた。ヤーンさんは、クマの手の話になったときも(おなじ店で以前に食べたのだけど)、「あれはほとんどスパイスや薬味の味ですね」と、これまた素っ気ない。そしてクマの手を食べるときの、指を一本一本切り離す様子を、うれしそうに話した。

そのヤーンさんが、たいがいのスウェーデン料理は、そんなにうまいものじゃないけど、一つだけ好きでよく作り、日本人に作って食べさせてもよろこばれると教えてくれた料理。スウェーデンの「国民食」のようなものらしい。ヤーンさんは「国家料理」という言葉を使っていたが、「国民食」とちがうのかどうかは確かめてない。

ジャガイモとタマネギのスライスとアンチョビを段々に重ねる。味付けは塩コショウだけ。最後に生クリームをかけ、オーブンで焼く。確かに、うまそうだ。

帰り、おれとヤーンさんは新宿まで一緒だった。京王線からJRの乗換えに向かって歩きながら、ヤーンさんは、その料理のカンジンなところを話した。それが、二人とも終電に遅れないよう急いでいたし、酔っていたので正確に覚えていないのだが、とにかくオーブンで焼くときの温度と時間が大事で、たしか、150Wで40分か40数分と言ったのではないかと思う。「ゆっくり焼くのが大事です」と。


ここのところ、忙しいのかヒマなのか、毎日ヒマのようで、いつもヒマじゃないようなアリサマで、誘いがあるとのってしまうという状態。毎年恒例の「エンテツ年頭消息」、印刷してあって、毎日10枚ずつ宛名と一言を書けば10日で100枚出せる、という計算だけして、一枚も書かない日と数枚だけの日が続いて、なかなか終わらない。移転の知らせも一緒なので、はやく出したいのだが、飲酒が優先なもので…。

|

« サバ缶の居場所。 | トップページ | 寒中見舞い葬式結婚「春の雲」。1909年生まれ、生誕100年。 »

コメント

これは、なんか、すごいですね。まさにパーティ料理という感じ。

飲み会なら、白夜をしのぼうがしのびまいが、なんでも参加します!

投稿: エンテツ | 2009/01/23 08:15

エンテツさん、僕が食べたものの正体がわかりました!

やはりアンチョビを使う「ヤンセンの誘惑」とは別物で、「スモーゴストルタ」すなわち「サンドイッチケーキ」と呼ばれるパーティ料理だそうです!
僕が食べたのはこんな豪勢な具が乗ってなかったですけどね。

http://kuni2t.blog.so-net.ne.jp/2008-11-21
http://blogs.yahoo.co.jp/lumme2007/23922086.html

これはこれでおいしそうでしょ!

こんな機会でもないと、長年の疑問を氷解させる検索もしなかったのでよかったです。

一度、北欧の酒でもあけて、白夜に思いをはせる集いでもしましょうか??
旧共産時代に作っていたのに製造中止になっちゃったのを、ヤフオクで競り落として開けるに開けられない、とっておきのウクライナ・ウォッカがあるんですよ。
あ、これは北欧じゃないか(笑)

投稿: yas-igarashi | 2009/01/22 15:21

やっぱ、肉ダンゴのほうが「国家料理」なんすかね。たいがい国の首都で食べられるものが代表になっちまうから。

スウェーデンのアンチョビ、よくわからないけど、肉質が日本のよりやわらかいような話だったと思う。

投稿: エンテツ | 2009/01/22 08:16

スウェーデンのアンチョビって
シュールシュトレミングなみに臭いんですかね
チューブ入りのアンチョビペーストはすげえしょっぱいすw

おれもアンチョビつくりますが
どうもくさやっぽくなってしまいますね(笑)

投稿: たいしお | 2009/01/21 22:27

昨日はひっぱりうどんの飯バージョン
昼はカツ丼
今夜は軍鶏鍋で
最後はなべのかすをタマゴでとじてぶっかけめし

毎日なにかしらぶっかけてますな

いいすね重ね焼き
IKEAの食堂でもその重ね焼きはみたことないす
ミートボールをみんなすっごい勢いで食べてるね

投稿: たいしお | 2009/01/21 22:22

igarashiさん

これはまあ、なんという偶然でしょう。

ヤーンさんの出身地は前に会ったとき聞いた記憶があるのだけど、思い出せません。ストックホルムではなかったと思いますが…。

ほかにもいくつか、肉ダンゴなどのスウェーデン料理の話をしていたので、もしかすると「国家料理」については、私の混乱があるかも。でも、この料理は、多くの家庭でつくられているのは確かのようです。

そういえば料理の名前を訊くのを忘れていました。「スウェーデン 料理 アンチョビ」でググッたら、日本語にすると「ヤンセンの誘惑」という洒落た名前の料理のようです。

アンチョビは、ヤーンさんも言っていましたが、日本のアンチョビとはちがうようです。

とにかく、これはうまそうなので、やってみましょう。

投稿: エンテツ | 2009/01/21 09:53

コンさん、情報ありがとうございました。

投稿: エンテツ | 2009/01/21 09:38

>ジャガイモとタマネギのスライスとアンチョビを段々に重ねる。味付けは塩コショウだけ。最後に生クリームをかけ、オーブンで焼く。確かに、うまそうだ。

あーーーーー!!!
これ!!!

ずっと探してたんで、興奮してしまいました。

一度しか食べたことなくて、それはイギリスにいたときに御呼ばれしたスウェーデン人のパーティ。
本当にそれ以外は美味しいものなかったんだけど(笑 僕の経験では、ヨーロッパで一番何食べても美味しいのはハンガリーかな)、これだけは旨かった。一見ケーキに見えるので、ビールのつまみに薦められて、勘弁してくれよ、って最初は思ったんですけど。

ちなみに、ちょっとレシピは違ってて、アンチョビじゃなくてサーモンが入っていました。あと、生クリームとサワークリームを混ぜてたと思うな。

その後日本で、スウェーデン人や、スウェーデンに長く住んでたことある人複数に、この料理のこと聞いたんだけど、「え? 何それ。その子のオリジナルじゃないの?」と言われ続け。諦めておりました矢先でした。

そのイギリスで作った子は、イェテボリ出身。ほかに聞いたスウェーデン人はみなストックホルム。
もしかしたら地方料理なのかもしれませんね。「国家料理」というより。ヤーンさんはどちらですか?
ちなみに、イェテボリはコペンハーゲンの対岸で、そのパーティに来ていたデンマーク人も、この料理は食べ慣れているようでした。

ぜひぜひ再現&ネット探索してみたいので、よろしければ料理名を聞いてみてもらえませんか?

投稿: yas-igarashi | 2009/01/20 23:32

なるほど、そうですね!
スロコメで食べたサバ缶のネギバターも、残りの汁が濃密な味で、ご飯にかけたらおいしいかもしれません。

投稿: コン | 2009/01/20 23:27

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« サバ缶の居場所。 | トップページ | 寒中見舞い葬式結婚「春の雲」。1909年生まれ、生誕100年。 »