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2009/02/14

歩きながら飲みながら考える秋葉原・浅草橋の夜は、泥酔記憶喪失。

Akihabara_eki01

きのうは、やけに暑かった。19時に秋葉原のヨドバシカメラ、つくばエクスプレス口で待ち合わせだったが、早めに出て、上野駅からブラブラ歩いた。さわやかさを通り越し、どんより生ぬるい風の中、身体が汗ばんだ。

五十嵐泰正さん、大阪から原口剛さんとパートナーの方、すみません名前を思い出せない。ちかごろは名刺交換してないと、飲んだあとには忘れていることがおおい。シンポジウム「場所の力――歩きながら考える」の打ち合わせだから、まずは「歩きながら考える」、秋葉原の場所の記憶を掘り起こそう、ということで、すっかり変った秋葉原を歩くことになった。

ヨドバシカメラの前、秋葉原駅のロータリーを通り京浜東北線の反対側、かつてヤッチャバがあったところへ向かう。ヤッチャバのあったところは秋葉原UDXなどの高層ビルにかわったが、その御徒町寄り、かつての市場の場外にあたる位置に、ヤッチャバがあったころの店が残っているはずだ。

ロータリーのところで、そもそもここはなんだった、どんな景色だったかという話になった。たまたま、そこの写真を、おれは撮っていた。紙焼きをスキャンした画像だが、96年か97年ごろではないかと思う。正確な年月は思い出せないが(前の記録を調べるとわかるかもしれない)、なぜここに行ったかは覚えている。

その日、ある人と、彼の愛人がいる浅草橋で飲むことになった。おれは秋葉原から歩き、たまたまこの場所を通った。写真を撮った位置の背後は、いまのヨドバシカメラの南側を走る、総武線の高架だ。背の高さぐらいに金網が張ってあって、撮影するのに邪魔なので、金網に脚をかけのぼって撮った。そのとき、居丈高な、たぶんJRに雇われていると思われる警備員が二人来て、何をしている、何のために写真を撮っているんだと詰問された。なので、よく覚えている。

最近も信濃川の発電取水量をごまかすというマフィア顔負けの組織的悪事を働いているのが発覚した、悪徳なJRは、いろいろなウラミをかっている覚えがあるのだろう、「テロリスト」を警戒していた感じだった。おれはまちを撮っているカメラマンだ、この景色はおもしろいからね。テナやりとりがあった。その夜、浅草橋で、遅れてやってきた彼の愛人も一緒に飲んだ。踊りの師匠をしている彼女は、横取りしたいぐらい着物が似合う美しいひとだった。ま、そんな「場所の記憶」まで思い出した。

とにかく、この画像、右手の建物あたりが、いまのヨドバシカメラ、更地のあたりが、いまのロータリーだとおもう。もとは確か貨物駅ではなかったか。正面、破断された線路とホームは、貨物線のはずだから。

われわれは、元ヤッチャバの北の端、消防署の北側の通りを渡った、京浜東北線の高架沿いに、かつてのままの店舗の建物を見つけた。あたりは薄暗く店は閉まっていたが、よく見ると看板建築の正面の壁に、果物の絵があるのがわかった。たぶん青果問屋だろう。いまでも営業しているのか知れない。周囲には市場独特の、頑丈な鉄の荷車が数台、テキトウに置いてあった。それが、かろうじて、ヤチャバの記憶を残しているような光景だった。

中央通りに出て、もどる。変化したところ変ってないところ、隙間のようなところ、その前は何度も通っているはずだが、古い蒲鉾屋があるのを初めて発見した。ふーむ、これはたぶん、中央通りの西側に残っている料亭と場所を共有してきた、秋葉原のまちの古い地層の名残りかも知れない。

五十嵐さん原口さんと、まちを眺めてはオシャベリするのは、すごく刺激的だ。彼らは研究者として知識が豊富なだけではなく、アメ横でマグロの叩き売りをやったり、コンビニの棚の商品の出し入れのスピードでは他者に遅れをとらない、といった「現場力」のある人たちだから、おもしろい。ま、そのおもしろいオシャベリは追々書くとして、彼らはおれには縁のなかった萌えの館「とらのあな」なんぞにも、ずいずい入っていく。

地下1階は成人商業誌、1階2階は商業誌、3階から6階は同人誌の成人向け。五十嵐さんも原口さんも詳しい。「よく知っているね」と言うと、「だって最近の学生は、こういうのを卒論のテーマにしますからね」。そうだ、彼らは大学の先生だから、いまどきの学生たちの視野まで自分の視野に入っている。しかし、とらのあな、なんとなく、オタクたちの汗くさいニオイがしていたような気がする。おれはひそかに「汗くささの居場所をめぐって」というタイトルを考えていた。

タックスフリーの館になったラオックスを上の階まで見たあたりで8時の閉店時間。原口さんたちはロッカーから荷物を出し、総武線にひと駅乗って浅草橋へ行くためホームへ。原口パートナーさんが黙って気分悪そうな顔して、お化け東京の毒にあたったらしい。が、浅草橋駅東口近くのホテルに彼らがチェックインしたあと、西口やきとんへ向かう、そこらは大阪のまちのように「人間丈け」のまちで、パートナーさんは元気になる。

西口やきとん、あいかわらず混雑。

と、ここで、チョイ用ができたので、書くの中断。あとで書き足す。

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コメント

KOWさま

たしかに、あのビルは狭いですからね。
ま、あの熱気に圧倒され、「汗くささ」を連想してしまったということで。

投稿: エンテツ | 2009/02/16 08:26

中原さま

たまたま遭遇した光景ですが、
めったに見られませんですね。

たまたまモノクロフイルムがカメラに入っていて、
モノクロで紙焼きしたものを、
カラーでスキャンしたら、こんな風合になりました。

投稿: エンテツ | 2009/02/16 08:23

ああ、確かに秋葉原で「汗臭い場所」というと今は、
ああいった男性向けエロ萌えショップになるのかなあ。

最近は、秋葉原も取材とかないと行かないなあ。
とらのあなも、秋葉原よりも広々として家から近い
池袋店の方ばかりです。

池袋も東口の横丁がどんどん消えて
ほとんどがコインパーキングです。
今、残っているのは保護区みたいな感じです。

投稿: KOW | 2009/02/15 22:01

秋葉原の写真、いいですね。
つくづく見てしまいました。

投稿: 中原 | 2009/02/15 17:17

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