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2009/09/13

観音崎[NPO手火山]の招きで「カレーライスとねこまんま」を語る。

020おととい、静岡県観音崎へ行き、きのう[NPO手火山]主催講演会で「カレーライスとねこまんま」について語った。鰹節をめぐって、いい出会いがたくさんあった。

御前崎市は、このあいだの「平成大合併」で御前崎町と浜岡町が合併して生まれた。御前崎より原発もあって「裕福」で大きかった浜岡町だが、やはり原発のイメージは世間的に誇れるものではないらしい。市庁は浜岡におき、市名は観光としてもイメージのよい御前崎になった。原発のイメージの悪さもあるだろうが、「自然を大切に」といっている時代に、電力会社のカネにココロと日本の自然を売ったというイメージもつきまとうのだろうか。とにかく、電力会社のカネ攻勢は露骨で、すごいものがあるからなあ。

しかし、まあ、日本は「自然を大切に」なんていうココロじゃなく、「貧すれば鈍(貪)する」のココロでやってきたのだから、カネでどうこうするのは最も日本的な姿といえる。京浜工業地帯、京葉工業地帯、阪神工業地帯、札びらで海岸線をつぶしてきたところに、こんにちの首都圏住民の中流意識な「繁栄」がある。日本人の「自立と自律」のココロの道は、険しい。なにしろアメリカと「対等の関係」を主張しただけで、「国賊」になりかねない。かたく奴隷根性を持って生きるのが、日本的というものだ。が、「自立と自律」のココロを持って生きなくてはならない地域もある。

そして、この御前崎市のなかの御前崎には、鉄道の駅がない。ちかごろ、駅の周辺に何もない駅が、「癒し」な旅で話題になったりするが、その駅すらない。鉄道の駅のない市は、全国にどれぐらいあるか知らないが、鉄道の駅がないだけではなく、旧御前崎町地区へ行くには、鉄道駅からの直通バスもない。いや、あったのに、廃止にされた。だからだろうか、きれいな海が広がっている。ここからは、地球が丸く見える、潮の流れがはっきり見えるということなのである。これからの「癒し」の旅は、鉄道もバスもないところだな。

007ともあれ、そこで、11日の14時近く、静岡駅まで迎えに来てくださったのは、NPO手火山の鈴木紀捷さん。鈴木さんの、もう一つの肩書きは、「御前崎市ウミガメ保護監視員」。そう、御前崎にはウミガメの産卵と孵化が見られる浜があって、その保護監視をやられている。そして、近海鰹漁の歴史があって、手火山式という伝統的手法で鰹節製造する技術が残っている御前崎の鰹節を伝えようと、あれこれ活動、おれを静岡駅まで迎えにきてくださった。

高速道をつかっても、1時間少しかかった。途中で、もうすっかり忘れていたが、先日、震度6弱で最も被害のあったあたりを通過した。屋根にブルーのビニールシートをかぶせた家が、たくさんあった。なぜか、屋根の棟周辺に被害が集中しているのだとか。御前崎漁港に寄ったら、午後なので大半は終わり、金目鯛の氷詰めが行われているところだった。

ここにあがった鰹を使い、手火山式で鰹節をつくっているひとが、NPO手火山の副理事長、吉村孫俊さんで、この方がやっている民宿[御前崎]が、今夜の宿だった。後日写真を載せるが、目の前は、太平洋の遠州灘と駿河湾という立地。鈴木さんに案内されて着くやいなや、おれはただちに缶ビールを買い、外へ出た。缶ビールを飲みながら、海岸を散歩。かつて美しいことで名をはせた、御前崎の灯台を眺める。

069夕方18時から、民宿[御前崎]の敷地内で、吉村さんの息子さんがやっている料理屋[厨]で、吉村さん、鈴木さん、それからメールで講演の依頼を受けてから何度かメールのやりとりをした理事長の川口博康さんと小宴会談笑となった。この御三人は、同じ学校の同学年、つまり同じ年齢なのだ。おれの故郷でもそうだが、こういうつながりは「まちおこし」に大事だね。話は、とても、おもしろかった。書くと長くなるから、後日にしよう。もちろん、肴も磯自慢も、うまかった。21過ぎにお開き。

翌朝12日の朝、朝食をすまし、9時半に、また鈴木さんがクルマで迎えに来てくださった。会場は漁港そばの御前崎観光物産館[なぶら館]。隣接して、観光市場の[なぶら市場]があって、ここは、けっこう賑わっているらしい。見物する時間はなかったが、午後の帰りがけに見たら、広い駐車場が一杯だった。よい海の景色を見て、漁港の市場で買い物、けっこうなことです。

10時開始予定だったが、少し遅れて始まった。鈴木さんの司会で、まずは川口さんの挨拶。そのあと、おれ。おれは、1時間ちょいぐらいのプレゼンスライドを用意していった。最初に脱線が多すぎて、後半で急ぎ足になってしまったが、ま、なんとか無事に終えたようだ。そのあと、静岡県のまちづくり関係の行政にいて、いまは財団法人静岡研究機構におられる谷和美さん(男子)が、「御前崎への想い」を語った。

075昼食タイムは、御前崎カレーと御前崎ねこまんまの試食だ。御前崎カレーは、ナマリをつかっている。ナマリ自体はよいが、いくつか改善点はありそうだった。ねこまんまは、吉村さんのところでつくった削りを、たっぷりかけて食べた。こんなによい鰹節を、こんなにタップリかけて食べたのは初めてだ。これはもう、鰹節タップリで、ビールのつまみになる。と、なんでもアルコホルにつなげてしまうのだった。
078午後13時からは、質問を受けながら、「ブルーツーリズム」について語り合うという感じのものだった。知らなかったが、「ブルーツーリズム」は、農水省が「グリーンツーリズム」と一緒ぐらいに始めたものらしい。この話し合いは、なかなかおもしろく、かつ、考えるところが多かった。

そして、この会場に、浜松市で鰹節削り器をつくっている方が、その現物を持ってきていたのだ。これは、もう見た瞬間から、そのしっかりしたつくりが伝わる、すばらしいものだった。大正8年創業の「タケモト」さん。もとはといえば刃物で有名らしい。ほんと、いいカンナで削ると、むこうが透けて見えるぐらい薄く削れるというけど、その通りのものだった。これと御前崎の鰹節があれば、うまいねこまんまはもちろん、料理が上手になった気分になれるだろうなあという感じだった。あの削り器、買ってくるべきだった。削り器、安くはないけど、一生ものだからね。それに、飾っておくだけでも惚れ惚れするいい出来の道具だ。

そんなこんなで、終わったのが15時ごろだったかな。すぐさま、鈴木さんが運転するクルマに乗せてもらい、こんどは掛川へ。この掛川で、すばらしい大衆食堂を見つけた。入って呑んでいるうちに、帰るのが嫌になりそうだったが、今回は、やり残してきたことがあるからそうもいかず、帰ってきた。

NPO手火山のサイト…クリック地獄

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コメント

タケモトさま

こちらこそ、いいものを見せていただき、ありがとうございました。

いい削り器、いい鰹節、うまいねこまんまが、広がってほしいものです。

ブログ拝見しました、刃物は、割と身近にありながら知らないことが多いですね。これからも拝見させてもらいます。

これからもよろしくお願いします。東京方面で何かあるときはご連絡ください。

投稿: エンテツ | 2009/09/14 15:09

遠藤様

 こんにちは、㈱タケモトです。先日はありがとうございました。又、ブログでも紹介していただきましてありがとうございます。
今回のセミナーを受講して、今度行われる物産展の出店の仕方が、頭の中にシュミレーションができました。
初めての出店です。かつお節と、かつお節削り器と、ねこまんま、この3つが組んだら、お客様からどんな反応がいただけるか楽しみです。それに反応がありましたら、せんべい汁のように、地道に出店して、みなさんに良い物を訴えていきたいと思いました。
又、当店は、自己流なブログですが、かつお節削り器や包丁、ハサミなどが、お客様に気楽にわかっていただけたらいいなと思い書いています。よろしかったら見てください。
手火山さんを通して、ご縁があったことを嬉しく思っています。ありがとうございました。

               ㈱タケモト
               浜松市中区領家1-2-7
      ブログ http://takemoto.hamazo.tv/
ショップ http://www.newing.jp/takemoto
                  

投稿: ㈱タケモト | 2009/09/14 12:24

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