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2009/11/07

大きなカンチガイミス、そして「日本で最も美しい村」連合フェア。

とんでもないカチガイをしていた。

前に紹介したように、泥酔論@下北沢で朗読をやっていただいている村上航さん(猫のホテル)が出演する、KAKUTA公演「甘い丘」は、明後日8日までだ。おれは、きのう6日の15時から公演を観る予定にしていた。といっても、そう決めたときに予約をすればよかったし、村上さんからいただいた案内にも、村上さんから予約の手配をいただける旨、書いてあった。だけど、予約しても、特定の人との約束とはちがって、どうしても都合つかなくなってキャンセルすることがある。このあいだも、玉川奈々福さんの浪曲の予約を奈々福さんにお願いしておきながら、どうしてもいけなくなってしまったばかり。なので、予約はしないで、当日券で観るつもりだった。

さて、なんとか都合ついたので、きのうの朝、ネットで公演を確認すると、なんと、6日の15時からの公演なんか、もともとないのである。なんてこった、なんど見直してもない。どうしたことか。見直しているうちに、わかった。

どうやら、村上さんから送られてきたチラシを、アタフタしながら見た瞬間、見まちがえたらしい。公演スケジュールの表には、左から右へ公演日がならび、上から順番に開演時間ごとに横にラインがある。そのライン上には花マークがついている。花マークにはSとPの文字がある日がある、それは、サービスやパフォーマンスのある印だ。

最初から昼の時間帯に行きたいと決めていたおれは、15時開始のラインを日にち順に左から右へ見た。その印がついている日が三つあり、あとはラインだけなので、おれはラインだけの日は、サービスやパフォーマンスはないが、公演はある日と思い込んでしまったのだ。

ゆっくり、よく見れば、無印の花マークもあるのだし、花マークがついているのが公演で、ラインだけは公演がないことは、わかるはずなのだ。ところが、すぐさまヨシッ6日の15時からと決めて、ほかはよく見ずに安心してしまった。そして6日は東京さ行くべく、前日までに仕事を片付けたのであるが。

もう今日と明日だけでは都合つかず、観れない。……こういうときは、誰に八つ当たりしてよいものか、わからない。おめえも、てめえも、あんたも、みんなクソだ。とりあえず酒でも呑もうかの気分で、きのうは朝からもんもんとしていた。

そしたら、なんとまあ、よく電話のある日で、しかも、けっこう長話。かなり気分がまぎれた。Mさんは原稿の締め切りの件で電話をくれた。電話のむこうから、なにやらビュウビュウ風の音が聞こえる、「どこにいるの」と聞いたら、ロケハンでさわら漁の漁船に乗って海の上であると。それも九州の海上だ。そんなときにそんなところから電話しなくてもとおもうが、そんなときにそんなところから電話したくなる気分もわかる。楽しい話。そのMさんの電話を切ったあと、メールを見たら、Mさん仲間のSさんからメール。そこには、すごいビッグなニュースが書いてあって、大おどろき、大コーフン。来週早々には、マスコミ発表になるらしい。少なからぬインパクトをもたらすだろう。田舎の山奥からの電話は、ひとは減り店もなくなり、鹿とハクビシンとネズミがはびこる様子だった。鹿とハクビシンとネズミと人間様が、共存的食べ物の取り合いになっている話が、なんだか愉快深刻な感じ。ほかの電話は、来年企画のコーフン、などで、なんとなく気分はまぎれてはいたが、あらためて思い返すと「甘い丘」は観たかっただけに、残念だし、お世話になっている村上さんに申し訳ないことをした。

ウジウジしながら、月曜朝までにやらなくてはならないこといくつかを、ふにゃふにゃ片付けている。

この夏取材した、「日本で最も美しい村」連合は、去る10月の総会で加盟自治体・地域は18から33になった。そして、今月、東京フェアがある。11月25日から30日まで、東京都庁第一本庁舎2階北側、全国観光PRコーナー。

詳しくは、連合の公式サイト…クリック地獄

2009/09/27「「city&life」93号、発行。特集「マチとムラの幸福のレシピ」…ルポ「日本で最も美しい村」連合。」で、そのルポを簡単に紹介したままだった。

このルポは、文章的には大雑把で大味でイマイチなのだが、おれとしては「日本で最も美しい村」を取材しているうちに、これからの「まちづくり」だのなんだのに大事だなとおもうことに気づき、それについて、こう書いている。

「私は思った。とかく「まちづくり」「地域づくり」というと、デカイ話になりやすい。いまや「自然環境」「温暖化対策」も、そういうことだ。しかし、どこにも小規模の地域がある、何事も小さな単位から始まることを考えれば、「草むしりからの幸福」を見直す必要がありそうだ」

このルポの核心は、ここなのだが、あまりあからさまには書いてない。なぜなら、この雑誌の発行関係者は、どちらかというと、デカイ話のほうが主な仕事のみなさんだからだ。ま、この雑誌にかぎらず、「まちづくり」というと、にぎやかな派手なデカイ話が多かった。

たいがい、都市計画やイベントあるいはブランディングだの、デカイ話がおおく、日常的な「地域づくり」からは、かけ離れていた。大きな、広場や街路や施設が建設され、メディアが騒ぐイベントなどで、いっとき人が集まって「まち」はにぎやかになったようでも、日常の「地域」とのギャップがありすぎで、実際それほど「地域」がうるおっているわけじゃない。「まち」の話題は派手なわりには、「地域」は衰退している。「まち」と「地域」の隔絶、「地域」が欠落した「まちづくり」、そんなデカイ話ばかりでなく、「草むしりからの幸福」を見直すことが、地域の「再生」になるだろう。ってこと。

「草むしり」は、実際の草むしりもあるが、そういう、これ以上醜悪にしない、これ以上悪くしないといった、日常的なことを象徴する意味も含まれている。手に入りにくい高価な「おいしい料理」をめざすまえに、手に入りやすい安価なもので「まずくない料理」をキチンとする日常が大切と同じ。ハレの日より、ふだんの顔。実態のある「美しさ」「おいしさ」は、そこがカンジン。美は日常にあり。

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