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2010/01/09

上野・国立博物館「土偶展」のちデレデレ飲み。

Dscn7246きのうは晴れて比較的あたたかだった。数日前、スソアキコ古墳部長からメールがあって、上野の東京国立博物館の「土偶展」に行くぞということだった。午後1時の集合時間に博物館の前に集まったのは、スソさんのほかに、畑井智和さん、川原真由美さん、瀬尾幸子さんといったコアなメンバーたち。その中に混ざって鑑賞。もちろん、終わってからは酒場で飲んでオシャベリ、こっちのほうが長かった。

どうせガラガラだろうと思っていた土偶展は、大変な混雑だった。ま、半分ぐらいは、いまどきどこへ行ってもいる、おれのような50~70歳あたりの中高年だった。ということは、約半数ぐらいは、ちがうのである。

これまで、古墳部でアチコチに行ったが、古墳部とはいえ、主な興味は縄文から古墳の時代なのだ。縄文時代がいつからかは、いろいろ「説」があって、キリスト教紀元前1万数千年ごろから前1万年ごろのあいだに始まって、前1千年ぐらいまでとみておけば、だいたいよいだろうか。古墳時代は「3世紀半ば過ぎから7世紀末までの約400年間」というあたりが定説のようだ。

そういうことは、どーでもよいのだが、縄文式土器といわれるものを、これまで見た感じでいうと、食に関わるものが圧倒的に多く、その次におおいのが土偶なのだ。そして、縄文式土器のなかでも、火焔土器と土偶の分布は、中部日本から東北、北海道にかけて特徴的だ。

ということは、どーでもよくて、この土偶展は「国宝」という言葉が頭についている。つまり、土偶のなかでも、「国宝」に指定されている、函館市尾札部町の著保内野(ちょぼないの)遺跡から出土した「中空土偶」、八戸市の風張(かざはり)1遺跡から出土した「合掌土偶」、茅野市尖石縄文考古館の「縄文のビーナス」の三点の現物が揃っているというのがウリなのだ。

でもね「国宝」じゃなくても、いいの。みんな「国宝」みたいなもの。「国宝」というか日本列島に生きてきたものたちの「宝」ですよ。「縄文時代の草創期(およそ13,000年前)に出現した土偶は、顔や手足の表現がない単純・小型のものでしたが、乳房がみられるので女性像であることがわかります」と、買ってきたカタログにある。それらは、実際に見たところ、握った手のひらにおさまるぐらい小さなもの。そりゃまあ、おれたち、人間のカタチを描くときは、頭や手足がつくのがアタリマエという「知識」が身についている脳ミソからすれば、おかしなカタチだけど、現物を見ていると、それを指でこしらえている縄文人が、そこにいるような感じがする。

002で、今回、初めて見て、激しくおれのこころがゆらいで、そうですねえ、恋しちゃったのよ愛しちゃったのよのドキドキだったのが、カタログから撮影して載せるけど、「立像土偶」なのだ。これは、山形県舟形町西ノ前遺跡から出土したという縄文中期の土偶だ。いやあ、惚れ惚れした。だいたい、かっこいいのだ。ほかの土偶はたいがいずんぐりむっくり、太くはないにしても短足で肩が張っていたりなのだが、これはスラリとしている。足長なのだ。あきらかに、ほかの傾向とはちがう。それに、なんだろうね、目鼻口や、身体の細かな特徴が、デフォルメされているというか抽象化されているというか、なんでそうなったかはわからないが、とにかく、うわあああああ惚れちゃったよ~、なのだった。

縄文だけでも約1万年、弥生以後はコンニチまで、まだ、たかだか3千年弱。

土偶展を見てから、平成館の常設である考古展へ行き、縄文、弥生、古墳の時代のものを見たが、縄文を見たあとの弥生を見ると、弥生の人間は、なんだかつまらんなあと思うのだった。それは「稲作」がもたらしたということになっているのだが、それだけなのだろうか。

とにかく、スソさんと畑井さんという、めっぽう詳しい人がいるわけで、ワレワレは土偶の前で、ああでもないこうでもないと鑑賞しつつ15時過ぎまで。2時間以上、立ち続けで、そりゃまあくたびれが出ます。

川原さんと畑井さんが上野の森の学生時代からご愛顧の甘もの屋へ行くが、たくさんの待ち行列。と、その隣のビルの地下に「ライオン」がある。やはり酒場に入るようになっているんだな。生ビール、ピッチャーで。じつに、どうってことない話ばかり、それがおもしろい。

しまいには、そこで17時すぎから新年会をやっていた団体さんが、どうも気になる。40名ぐらいはいそうな、その部屋のドアは開きっぱなしで、トイレに行くときに中が見える。ワレワレみなトイレに行って来ては、あの人たち、どういう人たち?ということが話題になる。ほとんどがオヤジ、みなスーツだけど、フツウの会社にしては女子が1人もいない、たいがい事務の女子がいるものでしょう。それに、まったく不況など関係なさそうだ。

あれこれ「推理」するが納得の結論が浮かばない。そのうち、アチラは飲み放題の2時間が終わったらしく出て行く。その姿を見て、ますます気になる。けっこう胸板の厚いオヤジが多い。どこかの会社のラグビー部とか?なにかの体育会系のOB?とか。そして、ついに、彼らが全員退場したあと、ワレワレの1人が、立ち上がり、店員のところへ行って聞いた。それも、すごい、そこまで気になるか。やはり、そういうシツコイ興味の持ち方から、いい表現が生まれるのだろうか。観察力と想像力と探究力。

聞きに行った人は、夜中に、鍵をマンションの部屋の中に置いたまま犬の散歩に出て入れなくなり、たまたま通りがかった警察官にすがる。その話がまたおかしいのだが、それを書いていると長くなる。そういう人が、その新年会の人たちが、どういう団体さんなのか店員に聞きに行った。その勤め先がわかった。みな納得した。ナルホド、そういう会社の人か、なら不況は関係ないだろうし、あんな体格の男も多いようだ。と、一度は納得した。だけど、それは、女子が1人もいない状態まで納得させるものではなかった。そういう職場でも、いまは女子もいるでしょう。そこで、なぜ女子は1人もいないのかということについて話し出した。……そんなんで4時間。

ま、古墳部は、たいがいそんなもので、それが楽しいのですね。それにしても、「立像土偶」はよかった。

最後に、2007年の古墳部北東北の旅でおれが撮影した写真から、青森の三内丸山遺跡で発掘の土偶。
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