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2010/01/19

『酒とつまみ』南陀楼綾繁「古本屋発、居酒屋行き」取材。

004季刊を謳いながら約10年間に、多くて年2回、近頃は年1回の発行しかなくて有名な『酒とつまみ』、次回は13号になるが、3月中に発行の予定とのことだ。もちろん、誰も本気にしていない。でも、とにかく、その「古本屋発、居酒屋行き」の取材が、きのうあった。

17時、東京・葛飾区亀有駅集合。著者の南陀楼綾繁さん、今回のゲストは岡山県倉敷の蟲文庫、田中美穂さん。そして『酒とつまみ』編集長、大竹聡さん、永世ゲストのおれ。古本屋を三軒まわって、飲み屋へ。苔の本が好調の売れ行きという田中さんは、若い女子だが、いきなり燗酒を頼む酒豪で、大いに呑み、かつ語った。楽しかった。

あとで、もうチョイ詳しく書く。→と書いたあと、20日に追記以下。

『酒とつまみ』11号は、08年9月の発行で、「古本屋発、居酒屋行き」の訪問地は埼玉の蕨、ゲストは「エロ漫画下請け編集者の塩山芳明さん」だった。参加し2008/04/03「埼玉の蕨なんぞが、なかなかよいのだな。」に書いている。

12号は去年の9月の発行、訪問地は東京の大井、ゲストは「イラストレーターの武藤良子さん」だったが、おれは都合が悪く参加できなかった。なので、1年数ヶ月ぶりの「古本屋発、居酒屋行き」だった。南陀楼さんとは、その間に立ち話ていどに会った記憶はあるが、ゆっくりするのはひさしぶりだ。

亀有もひさしぶり。駅を降りるのは、80年代中ごろ以来だから、20数年ぶりか。南陀楼さんに従って、北口に1軒、南口に2軒の古本屋を歩く。いずれも、駅に近い。まいどのことだが、おれは古本屋にも古本にもあまり興味はなく参加している「立場」なので、立ち飲み屋などが気になる。最初から、早く古本屋めぐりは終わって酒を呑みたい気分で、ついて歩いている。

北口からJRの高架沿いに上野方面に数分もどったところにある、ソープの「角えび亀有店」に、ずいぶん感動した。といっても、入浴したわけではなく、その建物だ。木造の古い建物、渋い。1960年代の二階建てのアパートが古くなったような。その窓には、遮光のカーテンがあるが、隅から灯りがもれている。もしかすると、こんなところでは、人情こまやかな女子がサービスしてくれるのではないかと想像するのだった。大竹さんは、なにやら詳しそうだったが、あまり突っ込んだ話にならず、さすがの大竹さんも1か月禁酒した、肝臓γ値の話をしながら歩いた。ほかにも駅周辺に、ソープがぽつんぽつんとあった。「風俗街」のようにかたまってあるのではなく、そして「角えび」もそうだが、いずれも建物は二階建てぐらいで、独特の派手なネオンなども目立つことなく、「まち」に埋もれ地味で控えめに見えた。「角えび」なんぞは、古風の料理屋と見間違いそう。

たしか2000年になる直前ぐらいに閉館になった葛飾区最後の映画館、亀有名画座のあたりは、その後の再開発で、南陀楼さんも、その痕跡を見つけられないほど変っていた。亀有食品マーケットは、外観は健在のようで活気もあったが、なかに入ってみると、八百屋以外は姿を消し、なかば成り行きまかせの物置のようになっていた。

酒場では、いろいろ話がはずんだ。南陀楼さん、大竹さん、おれと3人が顔を合わせて呑むのはひさしぶりなので、ついつい遠方からのゲストである田中さんを置き去りにして話がはずみ、失礼なことをした。だけど、愉快だった。これから、まだまだおもしろいことが、いろいろありそうだ。

コハダの塩焼きなるものを初めて食べたが、酒のつまみによかった。田中さんは、最初から燗酒を頼むひとだが、注げば注がれるままに、呑みっぷりのよい方だった。どうして「苔」に興味を持ったのか聞かなかったが、そのうち本を読むからよいということにしておこう。それより、やはり倉敷のように、それなりの都会と思われるようなところでも、地方では女子が1人で事業を始めることに、世間の目がいろいろウルサイことがあったといった話が、なるほどな~だった。地方経済の衰退は、極端な東京一極集中による弊害という面もあるが、自らの閉鎖的というか保守的な考えや感覚によって、自ら閉塞にはまっている面もあるのだな。それだけに、また地方で女子が1人で、何かを始めて生きていくことの難しさは、東京暮らしからはなかなか想像しにくい。ま、東京には東京の難しさもあるわけだが。

二合トックリを何本あけたか。帰りは亀有から千代田線、北千住でおれだけ常磐線に乗換え、上野に出て宇都宮線で帰った。泥酔なかば記憶喪失帰宅だった。最初の画像は、亀有駅北口。こちらは、あまり景色が変っていない。南口には、ときわ食堂があるはずなのだが、そのあたりは通らなかった。

古本・倉敷 蟲文庫のサイト…クリック地獄

(追記、以上)

スロコメ@経堂、さばの湯@下北沢の店長、須田泰成さんがイベントの告知をするメールが届いていて、見たら、スロコメのところに、こうあった。

◎1月24日(日) チャージなし。19時~
たまらない朗読会。
今回も爆笑スパム・メールの朗読をはじめ、たまらないエンタメな夜です。
ゲスト:村上航さん(猫のホテル/表現さわやか)+エンテツさん

おれが、ゲストだって?何をやるんだろう? そういえば、このあいだ須田さんに、村上さんの朗読を聴きたいから24日に行くと言った、それがゲストになってしまったのか。ってことで、「泥酔論」はやらないが、とにかく行って呑みますんで、ご都合のよろしい方は一緒に呑みましょう。先日スロコメで初めての試みだった、村上さんによるスパンメールの朗読は、すごく好評だったようで、楽しみ。

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