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2010/08/11

「創造的ビジネス」という、どんずまりか、それとも。

「産業が変り、都市で主流となったサービス業や創造的ビジネスは、、、、、」といったぐあいに、「創造的ビジネス」ということばが使われる。「サービス業」と区別されていることに注目。だが、その実態は、「都市で主流」になっているらしいにも関わらず、わかりにくい。

ここから想像つくビジネスというと、ちかごろはやりの「アート」がらみである。兼業も含めて、ギャラリーが増えた、ライブハウスも増えている印象である。都心には、美術館なども増えているようだ。そこは、アーチストやクリエイターと呼ばれる人たちの舞台。そうそう、「アートでまちづくり」ってのも、創造的ビジネスな人たちにとっては稼ぎ場所になるのだろう。

おれのようなフリーライターは、単なる「サービス業」だろう。在来のオールド・メディアにすがりついて、サービスを提供する。

と、あれこれ考えてみるのだが、大きな疑問が2つ残る。

ひとつは、いったい、その「アート」なり「創造的ビジネス」なりに、誰がカネを出しているのか。

そもそもだよ、アートにカネを出すのはカネ持ちなのだ。カネを出すスポンサーがいて、アートは成り立ってきた。そういう意味では、バブルのころに「芸術」が流行ったのもうなずける。だけど、いまは不況、日本経済は「底がぬけた」といわれる状態だ。ビールより発泡酒、発泡酒より第三のビールと、大衆は価格に敏感に反応している時代だ。ま、少なくない税金が、ばら撒かれていて、それが全部オカシイということではないが…。

もうひとつ。では、「創造的ビジネス」には、どんな未来があるのだろうか。

かつて、あちこちに芸術文化のための芸術的な建物やスポーツのための芸術的な建物をつくらせた連中の大風呂敷を、おれは思い出す。

ちかごろ考えるのは、このことなのだ。一次産業もダメにしてきた、二次産業もダメにしてきた、三次産業もダメにしてきた、その屍は、とくに地方へ行けばゴロゴロ転がっている。それでたどりついたのが、「創造的ビジネス」だとしたら……。

ま、とりあえず、このことだけはいえる。大きな話しや、大風呂敷は、どんなにアートな人たちがいうことでも、疑ってかかる必要がある。だけど、みな、大きな話しや大風呂敷に弱すぎ。

アートだろうが、なんだっていいが、自分の眼が届く自分の手のひらにのることから育てたい。おれは、そう思っている。「創造的」とは、そういうことではないのか。「一流」だの「日本一」「世界一」だのではなく、まちの大衆食堂のようにやることだろう。

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コメント

おお、五十嵐さん、ロンドン!

>眼が届かなくなることを気持ち悪いと思う感覚、これはどんなことに巻き込まれても、絶対にもち続けていたいです。

これ大事ですね。

まちも建物も更新が必要なのでしょうけど、近年は「世界都市間競争に勝つため」とやらで、更新をこえているような。

また一杯やりましょう。

投稿: エンテツ | 2010/08/19 08:38

>アートだろうが、なんだっていいが、自分の眼が届く自分の手のひらにのることから育てたい。おれは、そう思っている。「創造的」とは、そういうことではないのか。「一流」だの「日本一」「世界一」だのではなく、まちの大衆食堂のようにやることだろう。

同じく大賛成!
眼が届かなくなることを気持ち悪いと思う感覚、これはどんなことに巻き込まれても、絶対にもち続けていたいです。

いま久しぶりにロンドンですが、イーストエンドの小汚かった町並みの変貌ぶりは、東京以上かもしれませんね。オリンピックがあるからなー

投稿: yas-igarashi | 2010/08/18 15:53

では、こういうセンで、大いにアートしましょう。

投稿: エンテツ | 2010/08/13 15:35

大賛成!

投稿: タジリ | 2010/08/13 14:28

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