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2010/10/01

ようするに制度の更新力か。ミーツの力ほとばしる11月号。

009_3きのうのエントリーに対して、これならどうだ!といわんばかりに、ミーツ・リージョナル11月号が届いた。タイミングよすぎ。まいど、いただき、ありがとうございます。

何度も書いているが、いまいちばん刺激的な雑誌といえば、ミーツと、『四月と十月』と、北九州市の『雲のうえ』だろう。その『四月と十月』に連載の「理解フノー」5回目の校正も、ちょうど、きょう届いた。

ミーツの表紙と本文の一部のデザインを担当するのは、『みんなの大衆めし』のデザインもやっていただいた、津村正二さん。ここのところ、ミーツの表紙は従来の「定型」を、自らゆさぶっているように感じる。手にするたびに、うならせる。それは、編集の「脱皮行為」の反映でもあるようだ。飽くことのない自らの脱皮行為。いってみれば「更新力」が、編集に限らず、制度の腐敗や陳腐化を防ぐのだと思った。

002_2特集は「やっぱり!なんば・心斎橋」である。その地域的な特徴もあり、いつものミーツらしい横丁・路地と合わせ、このまちならではの、雑居ビルの中の小ハコと、「高島屋、大丸、なんばパークの遊び方」といった大ハコも、横丁・路地の通りと一つつながりに、まちが編集されている。そう、ちゃんと、まちが編集されている。

おれは、昔よく行っていた、新宿や池袋の盛り場の、いかがわしいあやしげな雑居ビルのなかの、「スナック」だの「バー」だの「クラブ」だのといった、呼び方はちがうが、そのう、大都会ならではの雑居ビルの中の小さな飲み屋が、気になる。これらを抜きに、「東京らしさ」や「大阪らしさ」を語るのは、大いに片手落ちだと思う。

ま、そのあたりは、ミーツの編集者たちのほうが、よくわかっているわけで、その雑居ビルの記事が充実していて、おれはよろこんでしまったのだ。

007_3とくに、モノクロ7ページにわたる「気がつけば、NIPPO」は、ほんと、感動感激ものだ。たとえば、扉の、この話だけでも、そうである。

「NIPPOってどんなお仕事をするところ?」に、「ミスター日宝」こと営業部次長・晒田要さんが答える。

「本日は私たち日宝の仕事、中でも業務の中核を担うレジャービルの運営・管理についてお話しします。現在、ミナミでは大小合わせて自社ビル43棟・約2,500テナントを25人の営業マンで担当しています。管理会社に業務委託するところが多い中、当社は担当営業マンが窓口となって、電球切れからトイレの詰まり、水モレなど細かな要望に基本的に担当営業マン自身が現場に出向き対応しています。また、家賃も基本手回収です……」と。

「家賃も基本手回収」まで読みすすんで、おれはカーッと胸が熱くなった、身体中熱くなった。だってね、これ、お互いの信頼関係がないとやれないことじゃないか。これだけ、たくさんのテナントを抱えて、それをやれているなんて! そういう人たちがいるまちって、すばらしい。いやあ、ミスター日宝さんの話は、「非効率に思われるかもしれませんが」と続くのだが、とにかく、このモノクロ7ページを見るだけでもいいから、このミーツはオススメ。

ああ、思わず熱くなって、ながなが書いてしまった。

005_2制度の更新といっても、自分の安っぽい観念から出発するのではなく、このように「まち」に足をつけふんばっている人たちから出発しなくてはなあ、と思うのだった。『みんなの大衆めし』も、まちの大衆食堂や惣菜屋から出発したものなのだが、「まち」には、大事なことがたくさんあるのだな。ちょいと本をたくさん読んでいるぐらいで、知ったかぶりするのは、まちがい。

わしらも、大いにまちのエネルギーを感じ、大いに噴火しよう。

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