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2010/10/19

盛岡市桜山問題、その後の動き。太田和彦さん反対表明。署名に協力を。

え~、チトきょうは忙しいのだが、2010/10/16「あさましく寒々しい再開発計画。岩手県盛岡市桜山地区。」は出かける前に急いで書いたことでもあり、十分ではない。その後、現地では説明会があったり、いろいろな動きがある。

16日の地元紙「岩手日報」の論説は、「桜山地区の再整備 ひざ詰めで語り合おう」を載せている。続いて、同紙の18日の論壇に、太田和彦さんが計画に反対する理由を2点あげ、寄稿している。

きょう、計画の対象となる地元の内丸第2町内会と東大通商業振興会が、「桜山参道地区の「勘定所・土塁・門・堀」計画、公園緑地化計画に反対し、愛する桜山界隈商店街を守る請願署名」を始めた。

「岩手日報」の論説「桜山地区の再整備 ひざ詰めで語り合おう」は、この問題を、最も正確にまとめているように思う。その書き出しは、こうである。………

 盛岡市内丸の官庁街の一角にあって、「昭和」をイメージさせる古い家並みが市中心部の名所ともなっている「桜山地区」で、一帯の整備論議が再燃している。

 同地区は、国史跡「盛岡城跡」の指定区域内。現在、約100店舗が商業地を形成する。史跡管理者の市は、国の取り決めに従って史跡に関係ないものは撤去するのが基本方針。商店主らは、先代から営んできた60年余の歴史を背景に徹底抗戦の構えだ。

 史跡は紛れもなく文化財だが、戦後、今に至るまで庶民の生活とともにあった歴史も「文化」だ。その意味で立場は互角。議論は平行線だが、このままでは、問題はまたも次代へ先送りということになりかねない。

 地域主権が叫ばれる時代にあって国と地方、あるいは行政と住民の関係は刻々変化している。事の成り行きは県内外から注目されるだろう。市はスケジュールに固執せず、まずは双方がじっくり語り合うところから始めたい。

………ここでいう「史跡」とは「国史跡」であることが、この問題をメンドウにしている一つの要因なのだ。

つまり、一面では、市は、国の下請けをやらされている。だから、市民より国に媚へつらうような、あさましいことがおきる。そして地元住民は、国史跡であるがゆえに、「戦後、今に至るまで庶民の生活とともにあった歴史も「文化」」の生活を支える建物は、老朽化しても、建て替えや改築が自由にならないという問題を抱えている。

なので、論説は、こう結んでいる。………

 商店主らの要請で13日に行われた市側との懇談で、市幹部は「国史跡は盛岡市だけのものではない」と言った。商店主からは、昭和30年代前半には周辺に土塁があったが市が撤去したという話が持ち出された。一帯が参道のレトロ商店街として県内外に知れ渡る中で、いつまでも国の意向を盾にする姿勢は住民側の感情を硬化させるだけだ。

 「勘定所」風の施設を建てるとするに至っては、残存資料の乏しい施設が史跡内に建設可能かどうか。整備後の効果も見通せない計画で、市民より国へのメンツが大事ととられては市も不本意だろう。

 土地や建物に絡み、個々の権利関係が複雑という現実的な問題もある。地域主権の本質は「住民主権」だ。実現性そっちのけの計画作りより、地元住民と行政がひざ詰めで語り合う環境づくりを優先すべきではないか。

………全文は、こちら。
http://www.iwate-np.co.jp/ronsetu/y2010/m10/r1016.htm

太田和彦さんの寄稿は、盛岡と浅草のW木村さん経由で届いたファックスで見た。太田さんは「盛岡桜山神社前の飲食店街は日本一の居酒屋横丁であると思っていた」と述べている。要点をまとめる。

「宿泊客が安心して夜の町をゆっくり楽しめる「土地の居酒屋で一杯」ができる地域がまとまっていることは、盛岡の大きな観光資源になる」「同趣旨で、全国地方都市に屋台村がたくさん作られたが、成功も失敗もあるのは人工の横丁だからだ。桜山横丁は歴史がつくった「本物」が大いなる財産で、無くすのは経済資源としてまことにもったいない」

さらに太田さんは、桜山のような社寺門前町が、人を集め栄える例として、大阪の法善寺横丁を例にあげる。桜山は、そういう名所になりつつある。そこに史跡の土塁をつくることは、「人の集まる所を廃し人を寄せ付けなくすること」だと。「桜山横丁がなくなると、盛岡は随分寂しい町になる。土塁が人を集めるとは思えない。この計画を破棄し、逆に現状を保持整備するのが、盛岡の観光名所をつくることになると考える」

まったく、そのとおり。

さてそれで、「桜山参道地区の「勘定所・土塁・門・堀」計画、公園緑地化計画に反対し、愛する桜山界隈商店街を守る請願署名」だが、東大通商店街のホームページからダウンロードできるので、ぜひお願いしたい。ホームページ右下にあります。
http://east-street.net/

この署名は、「●盛岡市策定の「桜山神社参道地区の将来像について」および「勘定所・土塁・門・堀」計画案を白紙撤回すること」「●桜山参道地区を公園緑地化することをやめ、都市計画を現状に即した商業地域指定に変更すること」の2点を、盛岡市長と市議会に請願する署名です。

「都市計画を現状に即した商業地域指定に変更すること」は、地価の高騰など新たな問題が起きる可能性はあるが、まずは太田さんのいう「現状を保持整備する」ためには、市の計画の対案のためにも、一歩すすめる必要はあるだろう。ただ、「商業地域指定に変更」以外にも方法があるような気がするが、それは今後の課題。

盛岡市民以外の方の署名も有効です。自分一人だけの署名でもよいので、大いに協力したい。「市幹部は「国史跡は盛岡市だけのものではない」と言った」そうだが、桜山の横丁だって、盛岡市だけのものではありませんからね。なにしろ、いま盛岡で行列のできる店といったら、ここにある「じゃじゃ麺」の「白龍(パイロン)」なんですから。おれも行きましたが、盛岡以外からも行くところなのだ。ああ、また行きたい。

とり急ぎ、いじょ。下の画像は、桜山を特集した、盛岡の町雑誌「てくり」5号(07年6月)。ほんと、老若男女に愛されているまちなのだ。この右ページの扉には、画像では読みにくいが、「渾沌の中に、真実は在る。」とある。名言だ。

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コメント

酔仙亭さま

桜山、楽しんできてください。
酔仙酒造も気になります。
復活してほしい。

投稿: エンテツ | 2011/05/24 10:30

 エンテツ様

 あっちゃこっちゃに、コメント書き込んで申し訳ありません。
 
 「復興の狼煙」ポスタープロジェクトというのがあります。
 http://fukkou-noroshi.jp/about/

 ホームページが開設されてすぐに、プロジェクトの存在を知り、プロジェクトメンバーの方とやりとりしています。
 プロジェクトの本拠地(?)が盛岡にあるのですが、あ~そうだ、桜山のことエンテツさん書いてらしたなぁと思い、「復興の狼煙」のプロジェクトメンバーの方にエンテツさんのエントリーを教えてあげたところ、なんとなんと、その方も反対署名なさったとのこと。

 近々、プロジェクトメンバーの方にお会いするために、盛岡に行くつもりでおりますが、桜山ぜひ行って見たいと思っております。
 ではでは、失礼しました。

投稿: 酔仙亭 | 2011/05/23 18:36

先夜はありがとうございました。
大いに楽しかったです。
桜山、大事にしたいですね。

投稿: エンテツ | 2010/10/20 00:18

エンテツさん〜!ありがどーーー!!涙ちょちょぎれました。。。

投稿: てくり木村 | 2010/10/19 22:03

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