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2011/03/17

夜の停電タイムの過ごし方。

Teiden
テキストは、いま18日の朝に書く。

泥縄停電、16日は夜の18時20分からだったから、その前に酒をたらふく飲んでベッドに横になり、眠ってしまった。17日は、15時20分から19時までなので、明るいうちは、ベッドに転がって『フーコーの振り子』を読んでいた。この本は、こういうどうにも手持ちぶさたというか、でれでれ時を過ごさなくてはならないときに、でれでれ読むによい。

本も読めないぐらい暗くなったあとは、テーブルでキャンドルドリンクと洒落た。ろうそくは、どこも売り切れで手に入らなかったから、もらいものがあったはずだと探したら、たぶん20年前ぐらいにもらったものが見つかった。小さな四角い、クリスマスの柄の包装。もてるおれが、クリスマスのときにでも女からもらったものか。もてるしては、質素な贈り物だが。中は、直径3センチ弱ぐらいの器に、ろうを溶かしこんであった。

それを、香をたく容器に置き、そばに懐中電灯も置いた。もちろん懐中電灯のスイッチは切ってある。

マッチは、むかし、喫茶店や飲み屋などでもらったものをとってあった。西日暮里にあった竹屋食堂のマッチもある。これは使わないでおこう。適当なマッチ箱から軸を出してすった。少ししけっていたのか、ヨロヨロという感じでついた。

毎朝、ゆでたまごをつくっている。それが残っていた。ほかに、ひじきと大豆の煮物など。酒は、関東か東北のものと思っていたが、いつも買う安売りドラックストアにあるはずの、栃木の安酒がなかったので、西の箱酒を買ってあった。

キャンドルドリンク、なかなかよい。これなら、普段もっとやるか。

ろうそくの火を見ていて、20年ほど前のことを思い出した。

九州の奥地、標高600メートルぐらいのところで暮らす林業家の男子が、東京に来るというので、都内のホテルで待ち合わせた。彼は、始めての東京である。暗くなって羽田に到着し、バスでホテルについた。彼は、バスを降りるなり、まずいったことは、「よくこんなところに住んでいるな」だった。飛行機から見る東京は、煌々と電気がつき、バカみたい。俺を見る彼の目は、マジに解せない、軽蔑、という感じだった。

おれも、彼の地に長く滞在したことがある。夕方になると、風呂に入り、楽しいおしゃべりをしながら晩酌をやり、めしを食べる。そのころには、あたりは真っ暗になっている。9時ごろ遅くても10時ぐらいにはふとんに入る。

東京の夜景は世界一美しいという人もいる。それとは、美しさの感覚が、正反対の生活もある。東京の夜景は世界一美しいという人は、ただそれが美しく思う生活を送っているにすぎない。

そういうことなのだ。
今回の原発騒動で、その生活は、どんなものであるかは、少しはわかったのではないだろうか。

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