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2011/03/29

あいおい古本まつり@相生の里へ行ったの記。

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去る26日、あいおい古本まつりに行った。13時から牧野伊三夫さんら「四月と十月」関係者のライブペイント、続いて牧野さんが登場の「画家が出版を行なう理由」のワークショップがあるので、その前に古本市も見ようと、朝からアレコレ片付け11時ごろウチを出た。

宇都宮線で上野、山の手で有楽町、東京メトロで月島というコース。このあたりに行くのは、独身だったA女子たちともんじゃ焼を食べに行って以来だから、10年ぶりぐらいか。古本まつりの会場は、相生橋のたもとにある、中央区佃高齢者介護福祉サービス施設の「相生の里」だ。

佃と月島は、70年代に、よく行ったところだ。担当していた食品メーカーの冷凍冷蔵倉庫や冷凍工場が、月島の隅田川沿いにあって、冷凍食品の商品開発で、よく通った。あのころは、まだ地下鉄もなく、たいがい行きは有楽町からタクシーで佃大橋を渡り、帰りも飲んでタクシーと、経済活動の円滑化による金銭の公平な分配のために、大会社であるクライアントに請求する会社のカネを大いにつかった。

バブル期からのちの湾岸再開発で、月島の倉庫街は、リバーサイドなんちゃらな高層マンション街に変わり、佃も変わった。しかし、月島駅から会場に向かう途中の路地を覗くと、あのころのままの風情が見られた。地震と津波のあとだけに、その風景を見ると、このへんは隅田川の土手の下だから、岩手宮城を襲った津波がきたら、ひとたまりもなく同じような景色になるのだろうと思ったりした。

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相生の里は、相生橋のたもとにあった。一階は土手下であり、外階段をあがって入ったホール、隣接する地域にも開放されている図書室、ホールを抜けた奥にある隅田川に面した外テラスが会場になっていた。

ホールに牧野さんたちがいた。牧野さんと何十年ぶりかで会ったかのような挨拶をかわす。さっそく、出来上がったばかりの『四月と十月』4月号を牧野さんが取り出す。手にした瞬間、その表紙から電流が走ったような感覚に打たれた。久家靖秀さんの写真。ことし年頭から東京ミッドタウンのインテリアショップで開催の、スソアキコさんの帽子展と、その帽子を撮影した久家さんの写真展があったが、その写真のモノクロ版なのだ。ほんと、ゾクッとするほどよいのだな。

Aioi_01_3古本市を見ちゃうと、どうしても買いたくなってしまうのだが、やはり見たいから見る。つかうカネの上限を決めておけばよいのだ。たちまち上限。

テラスにも出てみる。お~、なるほど、よい景色だ、ここでビールを飲んだらうまそう。外の古本棚を見ているうちに、やはり買っておきたい本があって、ついに上限オーバーで買ってしまう。

パンの売店もあって、腹も空いていたし、甘食を買う。なんだか懐かしい。隅田川を眺めながら甘食を食べていると、ビールが飲みてえなあの気分。それがわかったかのように、武藤良子さんがあらわれ、「ビール買ってきてやろか」もちろん。

Aioi_makinoま、そんなこんなしているうちに、ライブペイントが始まった。今回は、描くのも2人音楽演奏も2人というコラボだ。つまり、描くのは、牧野伊三夫さんとミロコマチコさん、いずれも「四月と十月」の同人、演奏は、よく牧野さんのライブペイントで一緒のギター、「四月と十月」本文デザインの青木隼人さん、そして柳家小春さんの三味線と唄。小春さんは、イソノヨウコの名でイラストを描く「四月と十月」の同人でもあるのだ。このライブペンイトについては、別にエントリーを新たにしたい。

Aioi_makino2約30分のライブペイントのあと、しばらく休憩があって、「画家が出版を行なう理由」のワークショップ。これは、南陀楼綾繁さんが、個人的にやっている「出版者ワークショップ」というものを、ここで公開するもので、聴き手が南陀楼さんなのだ。牧野さんが、手がけた若い頃からの出版物の実物を手にしながら話す。牧野さんの、「画家」あるいは「画家」という職業へのこだわりと、その個人史的話が、おもしろかった。17時まで。

このあとは、野暮連のシノさんと、変わらぬ佃の裏通りの食堂でビールを飲み、よい気分でふらふら歩き、すっかり観光地化され客引きも熱心なもんじゃ通りをゆき、岸田屋の若い人たちの行列にびっくりし、その横の路地から対照的に人の姿の見えない裏通りで、もんじゃ焼屋でもなく、客が一人もいない居酒屋に入り、ここがなかなかよかったので落ち着き、燗酒をバンバンあけ、ようするに泥酔帰宅となったのだった。

なかなかギャップの激しい景色のなかにいた日だった。

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