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2011/03/23

ひとりめし強者とお客様アンケート。

またまた「ひとりめし強者」のことである。

東大宮の西口で、平日の午後、チョイと小腹が空いたしチョイとビールでも呑みたいなあと思ったとき寄るのが、「ぎょうざの満州」だ。ま、日中の2時ごろというと、ここぐらいしかないのだけど。じつは、きのうも2時すぎに入って、ハーフ味噌ラーメンとぎょうざと瓶ビールは中を、やった。この組み合わせはよくやるのだが、これで1030円なのだ。

話は、きのうのことでなく、少し前のことだ。おれはいつも1人だからカウンターに座る。その日は、ひとつおいた隣に、なぜか一目見て「オタクな予備校生」と思えた学生が座っていた。丸顔、こざっぱりとした頭髪と顔と服装、体格大きく小太り気味。

彼のところには、おれが座ると、すぐに味噌ラーメンが運ばれた。ハーフではなく普通の盛りで、ここの普通の盛りは大盛分ぐらいある。

彼は、器の真ん中の真上に顔を持っていき、真下を向いて食べ始めた。横から見ると、器の上のふちと見下ろす彼の顔は、ほとんど平行である。ふーん、そういう食べ方があるのか。

味噌ラーメンの中央には、野菜が盛り上がっている。彼は、その姿勢で、箸で野菜のテッペンからつまみ、口に運び出した。おれの場合、野菜は崩して麺と混ぜながら食べるのだが、彼は、そうではない。そのまんま、上から食べていく。それも、じつに、ゆっくり、ゆっくり、少しずつ箸でつまんで口に運び、吟味し、楽しんでいるようだった。

彼は、そうして、麺のところに到達した。れんげがついているけど、彼は使わない。あくまでもおなじ姿勢で、麺を口に運ぶのである。麺は口に対して直角に下がっている。それをすすりあげつつ、箸で運ぶ。どう見ても食べにくいように思うのだが、彼は、ゆっくりゆくっり一口ずつ吟味するように食べるのである。

そうして、おれがハーフ味噌ラーメンとぎょうざと瓶ビールは中をやりおえたころ、彼は食べ終わり。お客様アンケートに書き込みをしていた。

お客様アンケートは、注文伝票の裏になっている。注文すると、お店のひとは、伝票に書いて厨房のカウンターに置き、注文の品と一緒に客の手元に置く。鉛筆は、カウンターの上の、小さな宣伝物を入れる箱に入っている。全身芯で出来た使い捨ての小さな鉛筆は、彼の手のなかにスッポリ隠れていた。

その用紙は縦長で、上に10項目ほど、3択のアンケートがある。よい、ふつう、わるい、だった思う。その下に、自由に書き込める欄があって、その下に、住所や氏名が書き込めて、応募すると、なにか景品が送られる。といった仕組みである。

彼は、上から順番に書いていき、それもゆっくりで、ときどき小首を傾げている。そして、彼は、自由回答欄の記入にかかった。小さい字で、ゆっくりゆっくり、やはり、ときどき小首を傾げながら書いていくのである。何をそんなに書くことがあるのだろうか、かなり吟味しながら食べていたのだから、それなりに気づくことがあるのだろうか。おれには、その内容の、ちょっとした想像すらつかない。

おれは、もう食べ終わりやることもないのに、彼の様子を最後まで見届ける興味も根気もなく、席を立った。レジで勘定して、カウンターの方を見ると、彼は、その作業を続けていた。

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