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2011/03/20

興奮や同情でなく、もっと東北を理解することが、支援の第一歩だと思う。

2007年の7月、美術系同人誌『四月と十月』の古墳部活動で、東北を訪ねた。1日目は、新幹線新花巻駅から釜石。釜石に泊まり、青森県八戸まで各駅停車の旅。今回の地震で被害の激しかったところだ。八戸のあとは、青森県と秋田県境あたりの温泉に一泊、青森県の日本海側鯵ヶ沢で一泊、そして帰りにおれは一人で盛岡で下車し一泊した。

2008年の4月は取材で、岩手県一関と青森県八戸をまわり、帰りに盛岡に寄った。今回の地震の報道は、岩手県の海岸のほうに偏っていて内陸部については、情報が少ないが、被害が出ている。そもそも一関は、気仙沼の奥位置にあたり近い。その取材から帰ったあと、6月14日に、岩手・宮城内陸地震が発生し一関は、大きな被害を受けている。

東北を旅して思ったことは、東北のことは、ほとんど知らないで過ごしてきたということだ。「東北差別」ということも、確かにあると思った。東北というと温泉それも混浴のイメージ。あるいは、リアス式海岸? あるいは松尾芭蕉やつげ義春や菅江真澄など枯れた文芸的な感傷的なフィルターを通しての知識・・・。

ま、ようするに、東北を理解してないのだ。そして、にもかかわらず、東北(北海道も含めてだが)は、東京の手足どころか胴体を成している。この地域は、安価な労働力のあるところ、直接的に東京の胃袋を満たすために必要な存在として、つくられてきた。そして、今回の福島原発災害でもわかるように、東京は東北地域の東北電力管内にまで原発をつくり、危険を押し付け、いわばライフラインの源を「寄生」している。しかし、東京には、「寄生」の意識すらない。

なにはともあれ、この際、「東北のために」もよいが、支援する「東北」とは、そもそもどういうところなのか、東京とどういう関係にあるのかぐらいは、おれも含めてだが、もっと知るべきだし、知るによい機会だと思う。すでに「東北地方」という言葉にある、見方によっては「差別」といわれるものを、敏感に感じとる東北のひともいるわけだし。

東北を知ることは、東京の生活を知ることでもある。東京都とは、東北と北海道も含めてのことだ。
そう思う。

ということには、あまり役に立たないが、当ブログの、東北がらみの主なエントリーをピックアップしてみた。

※何度も地震災害に見まわれている盛岡、「わんこそば」だけじゃない、いい庶民文化が根付いている、素晴らしい雑誌がある。
2010/11/24
「ふだん」を上手に語る『てくり』の魅力。

※おれは『四月と十月』に「理解フノー」という連載を書いているが、このタイトルのキッカケは、釜石の呑べえ横丁で出会った若者たちだ。彼らは、無事なのだろうか。
2008/07/26
「理解フノー」のはじまり。

※一関の世嬉の一酒造さん、一関のまちづくりのシンボル的存在でもある。取材のあとの岩手・宮城内陸地震では大丈夫だったが、今回は休んでいるようだし、ブログの更新もストップしている。津波の被害があった八戸漁港の朝市は、規模といい内容といい、感嘆した。復活し続いて欲しい。
2008/04/14
一ノ関、八戸、盛岡、朝市から夜中泥酔まで。
2008/04/15
そこに、なにが、どのようにあるか。なぜ、それが、そこにそのようにあるのか。
2008/04/17
あれこれ、また岩手県一ノ関。

※小さな飲み屋がズラリ並んだ、呑べえ横丁。海にも近いし、そもそも海につながる用水の上に建っていた。どうなったのだろう。鬼灯の女将は、無事だろうか。
2007/09/06
岩手県釜石 呑べえ横丁

※釜石から宮古へ向かう電車で出会った彼女たち、津波被害の大きかった所だから、とても心配だ。高校卒業して、この地を離れている可能性もあるが、彼女たちは、この地が好きで、東京へ出る気はなく、出ても盛岡や仙台までと言っていた。
2007/08/09
風邪回復へ。高校総体柔道 岩手代表アベちゃん応援。

※縄文時代から、東北には、発達した文明があった。八戸の博物館で見た室町期からの南部氏の文化も、いわゆる「遅れた東北」のイメージからは、ほど遠い。
2007/08/01
縄文のコメは何を語るのだろうか

※この時の旅は、釜石から八戸まで、今回被害甚大だった鉄道沿線を北上した。約8時間の各駅停車の旅が退屈しないほど、美しい景色が続いていたのだが。
2007/07/31
四月と十月古墳部東北縄文の旅。帰ってきた。

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