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2011/07/30

ミーツの特集「鶴橋」と大阪人の梁石日さんの「鶴橋」、9月号の醍醐味。

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きょう、8月1日発売の『ミーツ・リージョナル』9月号が届いた。特集は「鶴橋ワンダーランド」の、まさに、イマ。表紙から最後まで、街の躍動感が誌面からはみ出そうなほど、あふれている。

本誌編集の福山嵩朗さんが書く編集前記から引用しよう。鶴橋は「今や大阪の一大観光地となっている」だけど、「いわゆる商売の匂いプンプンな観光地とは違うことに気づいた」「観光地化できない鶴橋の"地元主義"が大阪らしいのだ」

ま、手に取って、この地元主義の熱気を味わってほしい。

おれは、もう一つ、別の味わいをしている。

Dscn0191aおれも寄稿した、7月16日発売の『大阪人』9月号の特集は、「手練の書き手27人による 新しい大阪紀行「旅する24区」」であり、梁石日(ヤン・ソギル)さんが、生野区ということで鶴橋を書いている。タイトルは、ズバリ「在日コリアンの原点、鶴橋」だ。

1936年大阪市猪飼野生まれの彼は、「日本の敗戦直後の鶴橋駅周辺には広大な闇市がひろがり」と書き出す。「私の母は、道端でリンゴ箱の上に豚の頭の肉とキムチを乗せて、焼酎と自家製のどぶろくを売っていた」。

鶴橋のイマに連なる胎動期とでもいうか。おれもミーツに関わっているひとたちも体験したことのない時代の鶴橋を描いている。さらに、ミーツには、「鶴橋在住作家」として玄月さんが、「観光地化する鶴橋の移りゆく樣を見守ってきた地元民としてエッセイを綴りました」と。

玄月さんは、「43年ずっと鶴橋におる」とのことだが、『大阪人』の「旅する24区」では、生野区の隣の平野区を書いている。タイトルは「ほろ苦い平野区二時間の旅」。なんで、生野区を書いたかは、これを読んでもらえば、わかる。

とにかく、いま、大阪を代表する、このふたつの雑誌を、鶴橋を軸に読むと、すごい大阪のニオイがする。

Dscn0189aそうそう、大阪のニオイといえば、「旅する24区」では、おれも書いているのだ。って、じつは、このことを、言いたいのだ。おれも、大阪のニオイのする「おれの胃袋と大阪と東天下茶屋」を書いている。

まだの人は、読んでね。いや、実際、大阪は、深くて、おもしろい。いや、この、ミーツと大阪人が、おもしろくしているというか。

どちらの雑誌も、東京でも大チェーン書店なら並んでいると思います。

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コメント

レスありがとうございました。とても嬉しく読みました。昔の知人で大阪出身の人がいました。3.40年前は鶴橋は地元の人間は余り近づかない場所だったと言ってました。観光客のほうが無邪気に歩ける土地だったようです。(悲しいことですが事実だったようです)10年前のミーツでも似たようなことが書かれてました。
でもあの活気、市場のあふれる品物、懐こそうな人々、日本の何処にも鶴橋の雰囲気をもってる街って無い様に思います。
 ちなみに私は江編集長のいた頃のミーツを定期購読してたから、やはりその頃のミーツと今のミーツを比べてしまうのでしょうか。
 またカキコさせてくださいませ。。。

投稿: Lupicia | 2011/08/12 17:20

初めまして、コメントありがとうございます。

鶴橋は、何度行っても愉しい街ですよね。
エキサイティングな街というか。
なかなか行けないのですが。
今回の号は、まだ鶴橋を知らない人にとっても、
臨場感のある編集だったのではないかと。

テーマにもよるのでしょうが。ミーツ誌の近頃、いろいろ試みが多いような気がします。

大阪の街も激しく変わっている最中だし。
果たして、これからのミーツは。
見守って行きたいと思います。

投稿: エンテツ | 2011/08/09 10:23

はじめてコメントします。
大阪から遠く離れた異郷の地の者です。(当地でもミーツを販売してる本屋さんがあるのです。)
鶴橋、大好きです。チヂミ屋のお姉さんもとってもフレンドリーだし、キムチ屋のお姉さんもしかり。
鶴橋は2回しか行ったことないのですけど、またいつか行きたいです。
ミーツ誌最近あまり面白くないなあと思ってたのですが
鶴橋特集、昔のミーツを髣髴とさせるような内容でした。
鶴橋の迷路のような路地を歩いているかのような気にさせてくれる今号でした。

投稿: Lupicia | 2011/08/08 17:04

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